2019 Fiscal Year Annual Research Report
What are drivers for collaboration? A study on the factors affecting collaboration among multi-sectors in environmental conservation activities
Project/Area Number |
16K00677
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
井手 慎司 滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (50275161)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平山 奈央子 滋賀県立大学, 環境科学部, 講師 (30623847)
佐藤 祐一 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター, 総合解析部門, 専門研究員 (30450878)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 協働 / 環境NPO / 住民参加 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,全国の環境保全団体を対象に,同団体の連携の実態と連携に影響を与えると考えられる組織体制や連携に対する考え方,外部からの信頼度等について把握することを目的としている.また,これらの回答結果から,連携に影響を及ぼす要因を明らかにし,環境保全団体が他団体との連携を促進させるための方法について提案する.本研究によって,他団体との連携がしたくてもできない環境保全団体が連携できるようになること,既に連携している団体が,連携活動の内容を充実させられることなどが期待できる. 連携の実態と団体の特徴を把握するために『環境NGO・NPO総覧オンラインデータベース』に記載されている環境保全を行う特定非営利活動法人・任意団体1707団体を対象にアンケート調査票を実施した.その結果,その結果,88.5%に連携経験があり,活動分野による連携形態の差異は見られなかった.また,138の連携事業を類型化し,各類型の連携および実施団体の特徴を分析した結果,『市民型』団体は組織内の人材育成を積極的に実施し,市民団体間で小規模に連携している,『多主体型』団体は専門性が高く,多様な主体が資源を出し合い連携している,『行政型』団体は連携志向や他組織との繋がりを広げる意識が低く,行政から様々な資源提供を受けて活動していることなどが明らかとなった. これらの結果について環境情報科学学術研究論文集に投稿し,掲載された.また,2019年11月に開催された2019年度環境情報科学研究発表大会において口頭発表を行った.
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