2022 Fiscal Year Annual Research Report
Study of the Impact of Mastication Behavior During Early Childhood on the Development of Food Preferences
Project/Area Number |
16K00906
|
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
瀬尾 知子 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (00726309)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長沼 誠子 秋田大学, 名誉教授, 名誉教授 (30006598)
佐々木 信子 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (50711529) [Withdrawn]
望月 一枝 日本女子大学, 家政学部, 研究員 (60431615)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 幼児期 / 咀嚼 / テクスチャー / 食嗜好 / 食行動 / 生活リズム |
Outline of Annual Research Achievements |
研究成果の公表を各園において対面で行うことを模索したが,2022年度もコロナ禍で園への訪問制限等があったため,園での研究成果報告会は実施しなかった。その代替策として,昨年度開設したHPで,研究成果を発信することができた。また,園児363名を対象とした,テクスチャー嗜好に関する選択課題実験の分析を行い,学術誌の論文掲載1本を行った。さらに,こどもの生活環境や食事と親の生活リズムや食環境,食意識に関する質問紙調査の分析を行い,研究紀要への論文掲載1本を行った。 論文1では,咀嚼機能が強化されることが推察される幼児期の子どものテクスチャー嗜好に焦点をあてて年齢の違いによりテクスチャーの嗜好性が異なるのかについて分析結果で得られた知見を報告した。選択課題実験では,硬さの異なる3種のビスケットを提示し,どれを好むか判断を求めた。その結果,年齢によるテクスチャー選好に有意な違いがみられず,幼児期のテクスチャーの嗜好性に年齢差がないことが示唆された。 論文2では,5歳児クラスの子どもを持つ保護者(113名)と小学校1年生の子どもを持つ保護者(71名)の合計184名を対象として,子どもの食生活や生活リズムに関する調査結果を報告した。質問紙調査の結果から,起床時間や朝食時間帯は,小学校1年生の子どもの方が早く,睡眠時間も短くなることが示された。幼小接続期には,子どもの生活リズムや食事のとり方にも大きな変化があることが示唆された。 今後は,子どもの咀嚼や生活リズムに影響を与える要因を明らかにするために,さらに分析を進めている。
|
Remarks |
ホームページ https://cec-site.net
|