2019 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of traditional crops as genetic resources and their utilization for food products focusing on Mid Day Meal in Madhya Pradesh of India
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16K00907
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
辻 耕治 千葉大学, 教育学部, 教授 (50359840)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | インド / 農村 / 在来作物 / 学校給食 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、インド中部マディヤ・プラデシュ州を調査対象地域として、(1)インド農村地域における栄養および教育環境の改善に向けたモデルケースの探究・確立を第1の目的(2)植物遺伝資源としての在来作物の保全・活用に資するためそのフィールド調査・収集・特性評価を第2の目的として立案した。そして(1)同州の農村地域における給食の現状・食の嗜好等の解明(2)同州の在来作物を活用した給食献立の試作・試行(3)同州の在来作物のフィールド調査・収集・特性評価、の3つの活動に4年計画で取り組んだ。 活動(1)について:政府指針についての資料収集、複数の小中学校を対象とした児童・生徒・教職員への聞き取り調査を行った。その結果、給食献立は曜日ごとに定められていること、都市部と農村部では異なること、児童・生徒の好みのメニューは「プーリ」「キール」等であることが分かった。 活動(2)について:同州の在来作物で雑穀の一種である「コド」「リトルミレット」を原料に、菓子と麦芽粉末を牛乳に溶解させた飲料を試作し、学校で試食を行ったところ、総じていずれのメニューも児童・生徒と教員の嗜好に受入可能であることが分かった。 活動(3)について:同州の「コド」「リトルミレット」のフィールド調査を行い、リトルミレットの100粒重は、黒色種子と濃茶色種子は薄茶色種子より有意に大きいこと等を明らかにした。 これらのデータは3年目までにほぼ収集を完了し、最終年度の本年度は、論文作成に注力した。
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Research Products
(4 results)