2019 Fiscal Year Annual Research Report
A study to develop a dietary assessment tool for obesity control in the Pacific countries
Project/Area Number |
16K00918
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Research Institution | Nakamura Gakuen College |
Principal Investigator |
水元 芳 中村学園大学, 栄養科学部, 教授 (20581630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中澤 港 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (40251227)
太田 雅規 福岡女子大学, 国際文理学部, 教授 (70341526)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 食事調査ツール / 太平洋島嶼国 / ミクロネシア / 肥満 / 妊産婦 |
Outline of Annual Research Achievements |
太平洋島嶼国での伝統的文化背景が考慮され、食事内容がより正しく把握できる調査ツールの開発を目的とした研究を2016年度より実施してきた。調査地の乾季と雨季による農作物の収穫には季節変動を踏まえ、研究期間3年間で3回の食事調査を実施する計画としていたが、第3回調査を実施する予定であった2018年度に、調査地協力機関のコア・スタッフ2名にそれぞれに事情が生じて離職したことなどから、調査期間を1年間延期した。2019年度は協力機関の新たなスタッフへの調査トレーニングを行い、第3回目調査を無事完了することができた。 調査は、対象者居住地の地域性と、妊婦、授乳期などのライフステージを考慮して計30名を対象とし、5日間の食事秤量とその記録、およびその間の食事の写真データを収集した。協力機関スタッフがフォローアップできる対象者数を考慮して1回あたりの調査対象者は20名としたが、調査全体を通して計30名を対象として各対象者が調査期間を通して少なくとも2回の食事記録を取れるよう設定し、季節やライフステージによる個人内変動を確認した。 本研究で開発する調査ツールのタイプは食事頻度質問票(FFQ)とすることとし、第1回の調査結果から暫定的なミクロネシア版FFQを作成し、第2回調査、および今年度の第3回調査ではFFQと食事秤量記録、および写真データを照合させてFFQの食品リストの修正、および頻度と摂取量の選択肢の修正を試みた。第1回、および第2回調査で問題点として浮上した「主観的摂取量の個人間誤差および個人内誤差」に対して、第3回調査では調査地のストアーや露店などで広く販売されているフードパック1人分の重量を対象者全体で共通した「普通量」として設定した。このことによって第3回調査での個人間誤差および個人内誤差は幾分緩和され、第3回調査結果をもとにさらに改良したFFQを、本研究における完成版とした。
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Research Products
(4 results)