2018 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of lactic acid bacteria intake on the helth of dam and infant during pregnancy and lactation
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16K00919
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
小松崎 典子 聖徳大学, 人間栄養学部, 准教授 (20536312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 しのぶ 聖徳大学, 人間栄養学部, 准教授 (10279672)
佐藤 明恵 聖徳大学, 人間栄養学部, 助手 (20774003)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 乳酸菌 / コレステロール低下作用 / 人工胃液耐性 / 胆汁酸耐性 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究で、ふなずしから分離したLactobacillus paracasei NFRI 7415が妊娠・授乳期の母親と乳児の健康に及ぼす影響について調べ、本菌株は、妊娠・授乳期に高脂肪食を与えた母親の血中コレステロール濃度を低下させる働きがあることが明らかとなった。菌体がコレステロールを吸着することで、小腸においてコレステロールの吸収を抑制し、血中コレステロールを低下させるのではないかと考え、本研究は、Lb. paracasei NFRI 7415のプロバイオティクス効果を調べることを目的として、コレステロール吸着試験、胆汁酸吸着試験、人工胃液および胆汁酸耐性試験をおこなった。実験は生菌でおこない、比較対照としてLactobacillus caseiを用いた。 コレステロールの吸着試験はコレステロール溶液中に、胆汁酸吸着試験は0~0.3%の胆汁酸濃度の溶液中にそれぞれ粉末化した乳酸菌を懸濁し、コレステロールと胆汁酸の吸着率を調べた。コレステロール吸着率は、Lb. paracaseiが50.9%、L. caseiが39.4%であり、胆汁酸吸着率は、Lb. paracaseiが40.9%、L. caseiが33.8%であった。人工胃液耐性試験は、人工胃液(pH2~3)の中に乳酸菌を接種し4時間以内の生存率を調べた。胆汁酸耐性試験は、0~0.3%濃度の胆汁酸の中に乳酸菌を接種し、37℃で16時間後の乳酸菌の生存率を調べた。その結果、人工胃液耐性試験において、Lb. paracaseiは胃液に対する高い耐性を示したが、胆汁に対する耐性はL. caseiに比べて低かった。これらの結果から、Lb. paracasei NFRI 7415は生菌において胃液に対する耐性が高く、強いコレステロール吸着作用および胆汁酸吸着作用を有することが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)