2019 Fiscal Year Annual Research Report
The transmission,survival and growth of Campylobacter.spp in the cooking process and quantitative risk assessment
Project/Area Number |
16K00927
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Research Institution | Nagoya University of Arts and Sciences |
Principal Investigator |
岸本 満 名古屋学芸大学, 管理栄養学部, 教授 (20454449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 智 神戸学院大学, 栄養学部, 助教 (30594428)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | カンピロバクター / リアルタイムPCR / モバイル型PCR / 定量法 / モデル実験 / 二次汚染 / リスクアセスメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はCampylobacterの消長(伝播・生残等)をモデル実験で明らかにし、リスク要因の分析を行い、リスクマネジメントに資するデータを提供することを目的としている。2018年度に市販鶏肉ドリップシートを介したカンピロバクター食中毒のリスク評価を実施、汚染実態調査にはドリップシートの検査が有用であることなどを明らかにし、これらの成果を2019年にNagoya Journal of Nutrition Sciences No.5(2019)に投稿し掲載された。さらに2019年度においては本研究室で開発したG-RtPCR法の迅速性、簡便性を向上させ定量精度を向上させることに成功した。G-RtPCR法はhipO遺伝子を標的にしたインターカレーション法を用いてきたが、TaqManプローブ法に変更、KAPA3GPlantPCRKit及び①“Lightmix modular campylobacter Kit”、または、② “TaqManMGBプローブ”を用いたダイレクトPCR法に変更したところ所要時間が約30分短縮された。定量精度は従前と同等だが、精度(検量線相関係数)では②TaqManMGBが優位で、感度(Ct)では①が優位だった。さらに、2019年度はモバイル型のリアルタイムPCR装置(日本板硝子社製 picoGene;PCR1100)の定量性能の検証、評価を行った。①のKitを用いる方法で、据え置き型PCR装置との比較を行ったところモバイル型のリアルタイムPCR装置は、感度では劣るものの精度の高い定量が可能だった。このことは、2019年11月第40回日本食品微生物学会学術総会で「モバイルリアルタイムPCR装置を用いたCampylobacter jejuni迅速検出・定量法の開発」の演題で発表した。
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