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2018 Fiscal Year Annual Research Report

Psychological effects of color on the visual palatability of meals among individuals with low vision

Research Project

Project/Area Number 16K00929
Research InstitutionKindai University

Principal Investigator

冨田 圭子  近畿大学, 農学部, 准教授 (20381931)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 安岡 美総  近畿大学, 農学部, 契約助手 (90780809)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords色彩 / ロービジョン / おいしさ / 視認性 / 食卓環境 / 食器 / テーブルウェア / QOL
Outline of Annual Research Achievements

ロービジョン者が安全かつ快適に食事をするためには、視認性を向上させるための色彩整備が必要である。しかし、視認性ばかりに気をとられると、視覚的おいしさとしての彩りへの配慮を欠く。加えて、ロービジョン者だけに特化した商品(テーブルウェア)を作ってしまうと、かなり高価になってしまう。つまり、障がいの有無にかかわらず、快適な色彩計画をおこなうことが必要である。我々は、この考え方を食卓上に展開することで、ロービジョン者・健常者の快適な食環境演出の一助になると考え、色彩検討をおこなうこととした。
まず、食卓環境における必須のアイテムである「食器」とその「背景色」の視認性および視覚的おいしさに着目して調査をおこなうこととした。初年度は、食器に縁取りを設けることを提案し、その太さは8mmが快適であることを明らかにした。次年度は、縁取りと背景の配色効果を検討し、前者をダークグレイッシュ(以下dkg)の紫に、後者をブライトトーン(以下b)の橙にすることで、視認性および視覚的おいしさの高い食卓環境が演出できることを明らかにした。しかし、縁取りと背景色の組み合わせは最良であったものの、背景色単独で検討した場合には、bの黄色を背景色にする方が、視覚的おいしさの評価が高いと示された。そこで、本年度は背景色をbの黄色とした場合の縁取りの色を検討することとした。その結果、dkgの紫が視認性・視覚的おいしさ共に評価が高く、縁取りの色として相応しいことが示された。
これらのことから、食器の縁取りはdkgの紫を用い、背景色はロービジョン者の見えの程度によって使い分け、bの橙またはbの黄色の2色のいずれかを選択することで、視認性を担保しつつ、より快適な食空間が演出できると示唆された。

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Published: 2019-12-27  

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