2018 Fiscal Year Annual Research Report
Research on the development of STEM Education concerning AAC&U and AAU.
Project/Area Number |
16K00945
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鈴木 久男 北海道大学, 理学研究院, 教授 (20192619)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細川 敏幸 北海道大学, 高等教育推進機構, 教授 (00157025)
吉永 契一郎 金沢大学, 高等教育開発・支援系, 教授 (70313492)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | STEM 教育 / 高等教育研究 / アメリカ大学協会 |
Outline of Annual Research Achievements |
STEM領域のスキルがイノベーションに関係することから、世界中でSTEM分野の教育改善がなされてきている。しかも、研究者レベルでの従来型のエビデンスベースの教育研究よりも、大学レベルでの組織的な教育改善に関する研究がより重要課題となってきている。本研究では、アメリカの大学協会が組織的に行ってきたSTEM教育改善を視察し、それを日本に紹介し、日本の多くの大学教育に資することを目的としていた。 本年度は、本年度11月に行われた、AAC&U STEM Meeting 2018に出席し多くの教育改善に関する知識を得た。たとえば、Wright State Universityにおける工学部での数学教育改善が、専門課程履修成績や卒業率の改善に著しい効果を発揮し、その試みが全米に広がっていることを知った。この試みは日本の多くの工学部にも重要な示唆を与えると思われる。また、組織的な改善モデルの成功例や失敗例についての報告があり、そこから学ぶことも多かった。また、アメリカAAC&U STEM Meetingでは、研究分担者(吉永契一郎 、斉藤準)と共に出席し、問題解決力養成についての教育実践について発表を行った。 それらの視察研究について、AAC&U STEM Meetingを2018年12月に行われた大学教育学会課題研究集会において発表を行った。そして、その成果については2019年5月に大学教育学会誌に掲載される予定である。 アメリカの大学協会の活動では、STEM領域における包括的な議論を行う場があるのに対して、日本においては同様の研究会はない。そのため、様々なSTEM分野での教育研究を知る場が少ない。こうしたことから2019年2月12日に北海道大学において、"STEM Education 2019"という研究会を開催した。今後アメリカ同様にこのさらに研究会を発展させて行きたい。
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Research Products
(14 results)