2016 Fiscal Year Research-status Report
コンピテントエンジニア育成志向の先端実験流体力学研究の実践と広域工学教育への適用
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16K00991
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Research Institution | Kagawa National College of Technology |
Principal Investigator |
上代 良文 香川高等専門学校, 機械工学科, 准教授 (10321499)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 流体力学研究 / PIV / 広域工学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,先端実験流体力学研究の実践とその広域工学教育への適用に取り組んでいる.すなわち,流体力学研究を発展させつつ(Jodai et al., Trans. ASME 2008, Jodai et al., JFM 2016),一般国民・工学系学生・設計技術者・および開発研究者を対象に,流体力学を題材とした多様な工学教育・広報活動(流れのふしぎ展2016など)を実践してきた.これによって,『多様な工学課題に能動的・協働的に対応し得るコンピテントエンジニアの育成』を目指している. 1 年目の「先端実験流体力学研究」では,高出力グリーンレーザーとポータブル煙発生装置を導入し,後縁ではく離を伴なう長い平板まわりの速度分布を風洞実験によって計測する環境を整えた.レーザーゴーグルや機器管理責任者の設定など,安全面の手順を慎重に決定した. 1 年目の「広域工学教育への適用」では,風水力発電の補助教材を導入・開発し,香川高専・香川大学における授業において試験的に使用を開始した.たとえば,ねじりつきテーパ風車翼を3Dプリンタで製作し,垂直軸風車としての発電量を実際に受講生に計測してもらった.また,ボランティアベースで,日本科学未来館における第22回流れのふしぎ展スタッフを勤めた(2016/8/11,12台場).
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の初年度の目標である,高出力レーザーを用いた速度分布の計測環境の設定と,流体力学研究の広域的社会還元を達成したため.
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Strategy for Future Research Activity |
PIV計測ソフトウエアを導入した先進的風洞実験の実施と,高等教育機関・地域企業・高松市こども未来館における広域工学教育イベントの実施により,国民からの,流体力学研究・工学教育への期待を得るフィードバックループの形成を行う.
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