2017 Fiscal Year Research-status Report
コンピテントエンジニア育成志向の先端実験流体力学研究の実践と広域工学教育への適用
Project/Area Number |
16K00991
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Research Institution | Kagawa National College of Technology |
Principal Investigator |
上代 良文 香川高等専門学校, 機械工学科, 准教授 (10321499)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 流体力学研究 / PIV / 広域工学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,先端実験流体力学研究の実践とその広域工学教育への適用に取り組んでいる.すなわち,流体力学研究を発展させつつ,一般国民・工学系学生・設計技術者・および開発研究者を対象に,流体力学を題材とした多様な工学教育・広報活動を実践してきた.これによって,『多様な工学課題に能動的・協働的に対応し得るコンピテントエンジニアの育成』を目指している. 2年目の「先端実験流体力学研究」では,PIV(粒子画像流速測定法)ソフトウエアを導入し,独自開発したダブルジェット型プラズマアクチュエータの誘起噴流の計測環境を整えた.その結果の一部を「第20回日本流体力学会中四国・九州支部支部講演会」(2017.11.25-26)および「日本機械学会中四国支部第56期総会・講演会」(2018.3.7)で講演した. 2年目の「広域工学教育への適用」では,(1)「風力発電に関する教材図書」の作成に着手し,重要なブレード周りの流れの解説など,流体力学部分の執筆に本格的に着手し,各地の特徴ある風力発電設備を取材した.(2)重工業企業の開発・設計技術者を対象とした「流体力学勉強会」(2017/6/23)を実施し,講義と情報交換を行った.(3)日本科学未来館における第23回流れのふしぎ展スタッフを勤めた(2017/8/17, 18, 2年連続).(4)高松市こども未来館におけるイベント【[1]「大人と楽しむ,流れをつかった科学工作」(2017/4/29), [2]「大人と楽しむ,流れの工作教室~流れの工作と実験名人の講演~」(2017/8/26, 27)】を企画・運営した.(5)外部講師と協働し「多文化に対応できる工学技術者の英語」(2017/9/24)を開講した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
まず初年度に,高出力レーザーを用いた速度分布の計測環境の設定と,流体力学研究の広域的社会還元に着手した.続いて,2年目に,先進的PIV実験による速度分布の測定・講演と,教材図書執筆・企業設計者への講義・一般国民への広報活動・大人を対象としたイベント運営・他研究者との協働教育実施などの流体力学の広域的社会還元を達成したため.
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Strategy for Future Research Activity |
先進的風洞実験を実施し,PIV計測精度を高めるための検討を行う.風力発電の著書を初夏ごろに出版する.流体工学教育のブラッシュアップのために,中国地方を中心とした他の高等教育機関との連携を深める.
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