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2021 Fiscal Year Research-status Report

理科教師の授業力量の高度化に関する研究ー省察的実践力の形成を支援する事例開発ー

Research Project

Project/Area Number 16K01019
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

山崎 敬人  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (40284145)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2023-03-31
Keywords教師教育 / 省察的実践 / 理科教師 / 授業力量 / 省察
Outline of Annual Research Achievements

本研究は,教師の授業力量の中核をなす省察的実践力の形成に焦点をあて,多様な成長段階にある理科教師を対象として省察的実践とその実践力の実態・特徴を解明するとともに,理科の授業実践の事実や文脈,実践知などが埋めこまれた省察的実践の「事例」として再構成し,教師の省察的実践力の向上を目指す学びにおける「事例」活用の有効性について検討することを目的としている。
研究期間の延長が認められた令和3年度においても,前年度と同様に新型コロナウィルス感染症予防への対応のため,学校現場での調査は実施できなかった。そのため,過年度に実施した授業観察やインタビュー調査により収集された調査資料をもとに,省察的実践とその実践力の実態や特徴,授業観との関連に関する分析・考察に取り組んだ。
また,授業実践における教師の省察の具体について,授業の映像記録の視聴やプロトコルの読み取りを通して思考しながら学ぶための学習材の作成に取り組んだ。そして,一つの理科授業を事例として,具体的な省察の内容について思考し学ぶ価値があると思われる授業場面をいくつか抽出し,その場面について提示する,省察の具体に関する学びを生起させるための問いと,その問いをめぐって思考したり意見交流したりすることを通して学ぶことが期待される,教師の具体的な教授的行為の背景となっていた思考や判断,暗黙知,授業観などとを関係づけて整理した。
本年度は,事例の精緻化を図るとともに,教師志望学生を対象として事例を活用し,省察的実践に関わる学びの可能性について検討する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

前年度に引き続き本年度も新型コロナ感染症拡大予防への対応等のため,学校現場での調査を含め,理科教師の授業力量の高度化を図るための省察的実践の事例化や事例活用の有効性の検討等を,当初の計画通りに遂行することができなかたっため。

Strategy for Future Research Activity

令和4年度末まで研究期間を再延長することが承認されたので,最終年度において理科教師の授業力量の高度化を図るための省察的実践の事例化及び事例(学習材)の精緻化と,省察的実践力の向上に向けた教師の学びにおける事例活用の可能性について考察し,最終的な研究成果を総括する。

Causes of Carryover

(次年度使用額が生じた理由)新型コロナ感染症拡大予防への対応のため,本研究の推進に係わる調査・分析などの時間と機会が十分に確保できなかったことで,調査・分析にかかわる諸経費を計画通りに執行できなかった。
(使用計画)研究期間の1年間の再延長が承認されたので,この最終年度において,教師用の学習材として活用していくための省察的実践の事例化と事例の精緻化,及び研究成果の総括に関わる経費として適切に執行する。

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Published: 2022-12-28  

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