2016 Fiscal Year Research-status Report
幼小連携を基盤とする3,4,5歳児の数学に関する遊び学びプログラム開発の基礎研究
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16K01043
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
渡邉 伸樹 関西学院大学, 教育学部, 教授 (10362584)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 算数・数学 / 遊び学び / 幼児教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在,学校現場では小1ギャップ,その中でも算数の学力に関してのギャップが指摘されることが多く,幼小連携などで改善策が盛んに取り組まれようとしている。しかし,小学校でも幼児教育・保育段階でもあまり成果があがっていない。そこで,本研究は,まず幼小連携を基盤とし,数学が溢れる環境の中で育つ幼児に関する数学の認識段階を明らかにする。その上で,幼稚園・保育所・認定こども園,さらには家庭でも教育・保育が実践可能な幼児の認識に見合った数学に関する遊び学びプログラムの開発を目指す。 平成28年度は,理論研究,実践研究,そして評価研究として,3~4歳児に見合う数学の環境設定,及び認識調査(「数量」,「幾何」,「言語・論理」の領域)を行うとともに,それらの結果をもとに主に3歳児に関する数学遊び学びプログラムの開発を行い,評価を得た。 それらの一部は,Nobuki WATANABE,Acquiring Piaget’s Conservation Concept of Numbers, Lengths, and Liquids as Ordinary Play,Journal of Educational and Developmental Psychology,Vol. 7, No. 1, 2017,DOI: https://doi.org/10.5539/jedp.v7n1p210,渡邉伸樹,3・4・5歳児の数学遊び学びプログラムの基礎的研究 その1,数学教育学会「数学教育学会誌」Vol.57/No.3・4,141-157,2017.3などで公にされた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3歳児の数学遊び学びプログラムが順調に開発でき,4歳児の数学遊び学びプログラム開発にも着手できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
4歳児,5歳児の数学遊び学びプログラムの開発について,4歳児,5歳児のそれぞれの認識段階を調査から明らかにするとともに,それと同時に実践を行うことから接近し,最終的には幼児教育・保育段階の遊び学びプログラムを完成していく方向としている。
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Causes of Carryover |
採択された学会誌(国際誌)の掲載費用が予定していた額より安価であったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後の論文の作成費用,及び掲載費用に充填する予定である。
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