2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of astronomical education materials for the people with and without visual impairment
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16K01050
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
臼田 功美子 (佐藤功美子) 国立天文台, 天文情報センター, 特任専門員 (70455202)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 触って理解できる天文教材の開発 / 3Dプリンタを使った模型製作 / 国内外ネットワークの強化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本最終年度には国内外でのネットワークが拡大した。平成30年度に日本点字図書館で開催した企画展「宇宙をさわる」を見学したタイ国立天文学研究所職員が、同様の展示を2019年6月に自国で開催することになった。本研究で開発した「すばる望遠鏡」や「アルマ望遠鏡」の3D模型やその他模型をタイに貸し出した。また、同企画展と同様の展示を行いたいと、兵庫県明石市立天文科学館より相談を受け、触る模型一式を貸し出した。この2件を通じて、自分自身が直接関わらなくても「宇宙をさわる」展が開催できる、触る模型貸し出しシステムができた。本研究終了後も、この貸し出しシステム強化に努める予定である。明石市立天文科学館における2019年10月19日~12月8日の「ユニバーサルデザイン展~やさしい天文展示~」特別展の開催に伴い、学芸員資格取得を目指す大学生向け「インクルーシブ天文学」1日ワークショップを行ったり、日本プラネタリウム協会近畿支部会にて同テーマの講演を行ったり、科学・天文学を伝える人へ「インクルーシブ天文学」を伝えることができた。 国際ネットワークも強化できた。2019年6月28日、29日に米国オハイオ州立大学で開催された、アクセシブルな科学に関する研究会SciAccessに参加し、口頭講演とポスター講演を行った。天文学に限らず生物学や地質学など様々な分野で3Dプリンタを使った模型・教材作りが進んでおり、3Dプリンタに関する情報交換を活発に行うことができた。また、IAUとして初のダイバーシティとインクルージョンに関するシンポジウムが2019年11月12日~15日に国立天文台にて開催され、LOC委員長の1人として中心となって準備を進めた。全参加者用の点字ラベル付き名札や、天文台構内の触地図の作成など、本研究を通じて得たノウハウをシンポジウムでも活かせたほか、本研究の成果を伝えることもできた。
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Remarks |
その他参考サイト: SciAccess研究会講演者一覧:https://www.sciaccess.org/keynote-speakers/ IAUシンポジウム358公式サイト:https://iau-oao.nao.ac.jp/iaus358/
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Research Products
(6 results)