2018 Fiscal Year Annual Research Report
The effects of tablet terminal use that circulates lessons and home learning on thinking and expression
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16K01120
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
山本 朋弘 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (40772843)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | タブレット端末 / 家庭学習 / 能動型学習 / ICT活用 / 教育評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,タブレット端末活用による児童生徒の思考力・表現力を育成するために,学校での授業と家庭学習を連携し循環させた場合の学習効果を実証的に明らかにすることを目的とし.平成30年度は,以下の研究を展開した. (1)能動的な学習の循環モデルの試行では,算数や理科,社会,体育,中学校英語において,授業と家庭学習での活用計画を作成し,循環モデルの検証授業を実施した.授業と家庭学習が循環する事例として18件の検証授業を実施し,児童生徒向け意識調査や学習シートの記述内容を比較分析した.タブレット端末を家庭に持ち帰らせた学習とそうでない学習を設定し,児童向け意識調査を分析した結果,タブレット端末持ち帰りの場合が,学習への集中度や満足度等が高く,意欲的に学習できることを示した。また,学習シートの記述内容を分析した結果,授業と家庭学習を循環させ,より多くの考えを持つことができ,児童の思考や表現を高めるのに有効であることを示した. (2)研究成果の一部を,体育の実践研究の成果を日本教育工学会論文誌に投稿し,査読を受け採録されて,論文誌に掲載された.また,家庭学習と授業の連続性を促進・阻害する要因に関する研究成果を鹿児島大学教育学部研究紀要に投稿して,論文として掲載された.タブレット端末持ち帰りに関する各教科での実践研究の研究成果を鹿児島大学教育学部教育実践研究紀要に投稿し,論文として掲載された.研究成果の公開としては,日本教育工学会第34回全国大会や日本教育メディア学会第34回年会,全日本教育工学協議会全国大会において,本研究の成果を発表した.3年間の研究成果を報告書として冊子にまとめて,協力校や関係市町村教育委員会に配付した.また,作成した資料を協力校等に提供し,今後は作成した資料等をWeb上でも公開する予定である.
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Research Products
(7 results)