2017 Fiscal Year Research-status Report
A Comparative Case Study: Pedagogical, Practical, and Policy Impacts of OER on Higher Education
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16K01127
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
鄭 仁星 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (90372929)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 輝美 獨協大学, 外国語学部, 教授 (70235258)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | KASA(知識、態度、技能、意欲) / 高等教育 / 学習成果 / MOOC / MOOCの影響 |
Outline of Annual Research Achievements |
学生の知識、態度、技能、意欲に対するOERやMOOCの影響を調べるために、初年度に得た94人の学生の調査データとMOOC提供機関によるビッグデータに基づく報告書の分析を行い、研究論文を執筆し国際ジャーナルに投稿した(現在査読中)。 また、教育者によるOERやMOOC利用の諸パターンの実践的・政策的影響を明らかにするために、複数の国から選んだ120人の教育者に対してウェブ調査を行った。 さらに、日本と韓国の教育者を選びフォローアップ・インタビューを行った。これらのデータは3年目の研究で収集予定のデータとともにまとめることで、本研究のリサーチクエスチョン2、および3に対する回答とし、2つの論文にまとめる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年目の2017年において、初年度に収集した調査データを分析することができ、その結果に基づいて国際ジャーナルへ投稿する論文を執筆した。 そして予定通り、複数の国から選んだ教育者に対してウェブ調査を行い、さらに、日本と韓国とアメリカの教育者を選びフォローアップ・インタビューを行った。当初協力してもらえる教育者の数が少なかったため、2017年の課題として、OER利用経験のあるより多くの教育者を探し出し協力を求めることが挙げられていたが、幸いなことにアメリカ、韓国、日本の学術的な団体に協力を求めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
3年目の2018年においては、以下の3つの研究を行う予定である。 1)できるだけ多くのアメリカの大学教育者に対してインタビューを行い、これらのデータを2年目に既に収集している日本と韓国のインタビューデータと統合する。 2)2017年と2018年に得られたすべての実証的データ、および入手したデータベース報告書を総合的に分析する。 3)上記のデータ分析結果に基づいて、2本の論文を作成する。そのうちの1本は、異文化の文脈において、どのような要因が大学教員のOER利用に影響を与えているかという点に焦点を置く。2本目の論文では、日本の大学教員のOERの受容にかかわる要素に焦点を置く予定である。
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Causes of Carryover |
必要資料が図書館で利用できたため、書籍代が予定よりもかからなかった。また、データ分析をリサーチアシスタント(RA)に依頼する予定だったが、年度後半にRAが多忙になったため、データ分析は研究代表者が行い、人件費が不要となった。 残額については、書籍の購入および、米国と韓国の大学教育者との綿密なインタビューを行うために使用する予定である。
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Research Products
(4 results)