実社会と連続性を有するコミュニケーション能力の学修のためのプログラムの開発と評価

2018 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 16K01142
• Research Institution: Kyoto Notre Dame University
• Principal Investigator: 平野 美保 京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 准教授 (40631411)
• Project Period (FY): 2016-04-01 – 2021-03-31
• Keywords: コミュニケーション能力育成 / 学修プログラムの開発と評価 / キャリア教育 / 実社会

Outline of Annual Research Achievements

本研究は、実社会と連続性を有するコミュニケーション能力向上のための学修プログラムを開発し評価することを目的としている。そのため、2018年度は、2017年度にデザインした学習プログラムの一部を大学生に対して実施した。その上で、受講した学修者に対して自由記述を中心にしたアンケート調査を実施し、データを採取した。そのデータをテキスト化し、質的に分析を進めている。また、Association for Business Communication 2018 Annual Conference、Korea Association for Business Communicationの研究会、国際ビジネスコミュニケーション学会の研究会、また大学教育フォーラムへの参加等を通して、国内外のビジネスコミュニケーションや大学教育に関して多くの示唆を得てきた。さらに、本研究の基盤となっている「コミュニケーション能力向上のための音声表現スキル学習プログラム」に関する研究を充実させることで、本研究においても多くの示唆を得てきた。
今後は、引き続き、本研究に関連する研究知見等の収集に努めながら、これまでの研究成果を報告していく予定である。また、この学修プログラムを受講してきた学修者が、就職活動後や卒業後において、この学修プログラムについてどのように認識しているのか調査していくため、その準備を進める予定である。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2016年度に、学修プログラムをさらに検討する必要が出てきたため、一時、研究実践およびデータ採取を見合わせた。それに伴い、本研究の性質上、その遅れを取り戻すことは困難であるため、その遅れの分、2018年度も、当初の予定よりもやや遅れた状況にある。

Strategy for Future Research Activity

アンケート調査によって得られたデータを分析し報告する。また、国内外でのコミュニケーション能力育成に関する動向の把握に努めるとともに、2020年度以降に、この学修プログラムの参加者に対して、就職活動後、および卒業後に、インタビュー調査を実施する。これらを通して、学修プログラムを評価していく予定である。

Causes of Carryover

2016年度に、学修プログラムの検討に時間を要したため、本研究の全体的な進行がやや遅れ、それに伴い、費用の使用も遅れている。
2019年度は、データの分析、連携研究者との打ち合わせ、関連の研究動向の把握、研究成果の報告等に使用していく予定である。