2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Multimedia Materials to Teach Global Perspectives to University Students
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16K01149
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Research Institution | Kansai Gaidai College |
Principal Investigator |
笠井 正隆 関西外国語大学短期大学部, 英米語学科, 准教授 (90510735)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | グローバル教育 / インストラクショナルデザイン理論 / メディア教材 / 問題解決型学修プロセス / 学びの可視化 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、インストラクショナルデザイン理論のADDIEモデルを通して前年度に実施した対象学生や学修環境の分析とコース設計に基づき、開発段階としてテキスト「地球に住む仲間として」の内容をテキスト(PDF)、音声(MP3)、そしてテキスト・音声(Scorm Package)の3種類のメディア形式で作成し、それらを学修管理システム(Blackboard LearnとMoodle)へ実装した。同時に、前年度実施した研究結果で高い効果・効率・魅力を示した学修活動を15レッスンの対面授業で実施するためのレッスンプランも作成した。なお、当該教材は日本語と英語の両言語で作成した。加えて、2つのコース(使用言語はそれぞれ日本語と英語)で開発したマルチメディア教材を活用して反転授業を実施し、その評価を行った結果、両コースで一程度の効果、効率、魅力が認められ、当該マルチメディア教材の2種類の学修管理システムとの適合性の高さも確認された。 本年度は、上記の研究結果を受けて、当該反転授業の改善を目的に研究分担者の森田健宏氏と課題抽出に取り組んだ結果、対面授業の終わりの振り返り活動をオンライン上で実施する授業実践を行った。その結果、対面授業内での振り返り活動と同程度の学びの効果が認められ、さらにその学修効果は学修者の学年、主専攻、性別、英語力、国際経験に起因しておらず、当該学修活動が多様な学生に学修効果をもたらす汎用性の高い活動であることも判明した。これらの結果により、対面授業の学修活動に割く時間をより長く確保できた点で学びのさらなる効果・効率を追求できる可能性が広がったと考える。 以上の取り組みによって構築された日本の大学生に育成すべき「グローバルな視野」の中心要素を効果的、効率的、かつ魅力的に獲得させる授業モデルの汎用性の高さを踏まえ、日本の大学における当該メディア教材を活用したグローバル教育実践を検討すべきであると提言する。
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Research Products
(8 results)