2018 Fiscal Year Research-status Report
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16K01163
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
塚原 東吾 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (80266353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
標葉 隆馬 成城大学, 文芸学部, 准教授 (50611274)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | STS / RRI / 科学論 / 科学哲学 / 生命倫理 / 環境問題 / 人新世 / 科学史 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究は順調に進んでいる。塚原は日本の科学技術批判を近年のSTSと関連付け、どこに連続性があり、また不連続面が見られるのかについて、『科学技術社会論研究』 12(1) 27-39 2018年11月に「日本のSTSと科学批判:戦後科学論からポスト3・11へ」という論文として、本研究プロジェクトの成果の一部を発表している。またEASTSに論文を1本執筆し、STSの理論面における現況を総括した。これはMaking STS Socially Responsible: Reflections on Japanese ST, in East Asian Science, Technology and Society 12(3) 331-336 2018年10月 https://doi.org/10.1215/18752160-6999432 (この続報は、すでに2018年4月の同誌に掲載されているが、それは2019年度の業績に分類されるため、翌年度の報告に入れることになる。)さらに、また坂野徹と共編で『帝国日本の科学思想史』を上梓して、そのなかで科学論・技術論についての先端的な状況を、帝国主義との関係で整理した。 標葉は『科学技術社会論研究』 17 37-54 (2019)に、「科学技術社会論における生‐資本論」を執筆し、現代のSTSについて、特に生命論の視角からの検討を加えた。ほかにも英語で3報、また邦文でも1報の研究論文がある。 塚原・標葉共同での研究や調査も進んでおり、標葉はこの間、神戸大に招かれての講演をおこなっており、その議論の成果を論文として執筆中である。またそれぞれ内外の学会、研究会や調査活動にいそしんでいる。それらの結果は、今後このプロジェクトの成果に生かされることが計画されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね順調に進展しており、今後もこのペースでの研究が期待できる。
塚原は国内での学会誌に書いたものをアップデートし、また海外の学術誌に書いたものについては続報を執筆し、その受理がされている。またいわゆるPNSやRRIなど、近年とりざたされるコンセプトについての研究をすすめており、神戸大学とシュプリンガー社より共同刊行される雑誌への寄稿論文を準備中である。
標葉もまた、塚原が寄稿準備中の英文学術誌への寄稿を(たの共著者も入れて)準備中であり、そのよな研究の広がりがみられる。
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Strategy for Future Research Activity |
塚原・標葉ともに、STSの近年の動向には十分にキャッチアップをしており、このスタイルを今後も続けてゆく。 なかでも塚原は東アジアSTSの動向について、やや情勢が変容を迎えていること(特に中国)について注視しており、今後の展開をモニターしつつ、国内状況などを鑑みんながらの対応を検討している。なかでも、東アジアのSTSをヨーロッパの理論的な動きと対応させるこころみを計画している。 評葉は生命倫理系で動きが多いゲノム編集などに着目点を置きながら、理論面・事例研究面の両面作戦を展開しつつ、塚原とも共同で、さまざまな取り組みへの参加・観察を企画している。
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Research Products
(12 results)