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2016 Fiscal Year Research-status Report

カリフォルニア大学の研究契約から米国の軍産学複合体制の起源を探る

Research Project

Project/Area Number 16K01167
Research InstitutionTakushoku University

Principal Investigator

日野川 靜枝  拓殖大学, 付置研究所, 研究員 (90134832)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2020-03-31
Keywords1930年代カリフォルニア州の財政危機 / 1930年代カリフォルニア大学の財政危機 / 1930年代カリフォルニア大学の学部予算の変遷
Outline of Annual Research Achievements

資料収集の現状: ①.Report of the President/ University of California. 1930-1932, 1932-1934, 1934-1936, 1936-1938, 1938-1940. ②.Departmental allocations/ University of California,Budget for Current Operations.Budget request documents submitted to the Office of the President, University of California, 1925-1961.③.University of California. President Records,1931-1958.中Radiation Laboratoryの1932-1933, 1937-1939.今年度は、以上の資料を収集してきた。

今年度は、バークレーのカリフォルニア大学滞在中に、資料収集以外にカリフォルニア大学の財政史を執筆している John A. Douglass氏と面談できた。彼の論考“The Univer-sity of California and Four Periods of Fiscal Crisis: 1868-1980”(1994) は、1930年代をその第3の危機として描いているもので、本研究とって貴重な先行研究となろう。彼は、その論考中の図表の転載や、また彼が最近おこなったシンポジウムで使用した図表の使用などを、快諾してくれた。

現在は、収集資料の印刷・解読・分析作業を遂行している。現時点では、1929年の世界大恐慌後の1930年代、カリフォルニア州の直面した財政危機がカリフォルニア大学にいかなる影響を及ぼしたのか。またそうした状況が具体的に、カリフォルニア大学の各学部・各学科の教育・研究にいかなる影響を与えたのかを検討している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

上記の「研究実績の概要」に示す通りに研究は進捗している。

Strategy for Future Research Activity

現在は、上記の入手資料の印刷・解読・分析中である。丹念な資料分析によって得られた新たな知見は、今年度中に開催される日本科学史学会などにおいて漸次発表し、また論文作成後は同学会誌などに投稿したいと考えている。
実際にバークレーのカリフォルニア大学バンクロフト図書館で資料調査をしている最中に実感したことは、今後ともまずはカリフォルニア大学のみに注力して、資料収集・解読や分析を進めるべきだろうということであった。なぜなら、バンクロフト図書館には膨大な関連資料が所蔵されており、その資料の山の中から重要と考えられる資料を発見することは容易なことではないと、判断したからである。これまでに何人の研究者が、こうした丹念な資料調査をおこなってきているのだろうか。おそらくは、皆無に近いだろうと推測される。それだけに、膨大な時間を要するとはいえ、ぜひともこの作業を継続して、本研究の所期の目的を達成したいと願っている。
今回の資料調査においても、調査時間の制約から所蔵が確認されていながら入手できなかった資料がある。2017年度は、ぜひ2回ほどバークレーのバンクロフト図書館に入りたいと希望している。

Causes of Carryover

今年度は、カリフォルニア大学バンクロフト図書館への資料調査を、1度しか実施できなかった。そのために、次年度使用額が残ることになった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度は、カリフォルニア大学バンクロフト図書館への資料調査を、最低2度は実施する予定でいる。加えて、作成した論文の英訳・監修も依頼する予定でいるので、人件費・謝金の項目にも支出金を計上することになろう。

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Published: 2018-01-16  

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