2016 Fiscal Year Research-status Report
大学と地域社会の連携による生涯学習拠点としての地域博物館再生に関する実践的研究
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16K01201
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
吉田 優 明治大学, 文学部, 専任教授 (90267360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真家 和生 大妻女子大学, キャリア教育センター, 教授 (30157119)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 歴史系地域博物館 / 博物館再生 / 生涯学習 / まちづくり |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度の本研究の研究計画は大きく分けて以下の3点であった。 ①住民組織の設立とアンケート調査の実施、②出前講座の準備・実施、③大学での実習事前学習と調査合宿の実施 ①の住民組織の設立については、境町広報などに募集記事を掲載し、12月24日に11名で「下総さかい河岸の会」として発足した。その後、境町歴史民俗資料館において月2回程度の学習会を実施しており、現在会員は16名である。平成29年度は引き続き会員募集及び学習会を実施し、本研究終了後の住民組織を母体とした資料館運営のあり方についても検討を行っていく予定である。なお、住民組織発足以前の11月6日には、境町町民祭と連動する形で、鳴瀬麻子(研究協力者)指導のもと「津軽コギン刺し」体験講座を歴史民俗資料館において実施し、募集中であった住民組織参加者有志数人が参加した。 ②の出前講座の準備・実施に関しては、1)実施する小・中学校及び担当者との事前打ち合わせ開始時期が予定より遅れたことと、2)本研究終了後に出前講座の担当を想定していた住民組織の設立が予定より遅れたことがあり、平成28年度には実施できなかったため、平成29年度からの実施予定となった。 ③の実習事前学習及び調査合宿については、『下総 境の生活史』をテキストとした事前学習を行ったうえで、平成29年3月14~16日に明治大学学芸員養成課程受講生と現地での調査合宿を行った。調査合宿においては境町歴史民俗資料館の収蔵品確認等を中心とした作業を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
出前講座の準備・実施が予定より遅れているため、やや遅れているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
住民組織については、平成29年度は引き続き会員募集及び学習会を実施し、本研究終了後の住民組織を母体とした資料館運営のあり方についても検討を行っていく。 出前講座及び課外活動に関しては、昨年度行う予定であった各小・中学校への出前講座の実施及び本年度実施予定である歴史民俗資料館での課外活動を行う予定である。 大学の学芸員養成課程受講者による調査合宿は、明治大学学芸員養成課程受講生を中心に行うこととし、夏季・冬季・春季などの長期休業を利用して行う予定である。前半は境町歴史民俗資料館収蔵の考古資料・文献資料・民俗資料の整理・調査・研究を中心に行い、後半は展示リニューアルに向けた準備作業を行う予定である。
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Causes of Carryover |
平成29年度は合宿調査による旅費及び史資料調査に伴う人件費・謝金の増加が見込まれるため、設備備品費・消耗品費の支出を次年度の旅費・人件費等を精査したうえで行うように次年度に繰り越したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度の合宿調査等の旅費、ならびに史資料調査にかかる人件費等が当初予算額より必要となる可能性が高い。次年度予算はそれらに充てることが考えられる。
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