2017 Fiscal Year Research-status Report
大学と地域社会の連携による生涯学習拠点としての地域博物館再生に関する実践的研究
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16K01201
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
吉田 優 明治大学, 文学部, 専任教授 (90267360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真家 和生 大妻女子大学, キャリア教育センター, 教授 (30157119) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 歴史系地域博物館 / 博物館再生 / 生涯学習 / まちづくり |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度に行った当研究課題の研究実績は、大きく分けて以下の3点となる。 ①年間を通じたボランティア学習会の実施。②夏期及び春期に実施した調査合宿。③境町内の小学校での出前講座。 ①のボランティア学習会に関しては、年間を通じて基本的に月2回の割合で学習会を実施し、博物館に関する基本的事項の確認からボランティアが境町歴史民俗資料館の運営にどのように関与すべきかについての話し合いに至るまで活発な活動を行った。また、昨年度に引き続き境町町民祭に連動する形で「津軽コギン刺し」体験講座(講師:鳴瀬麻子=研究協力者)や「サイエンス折り紙」講座(講師:真家和生=研究協力者)を歴史民俗資料館の周知活動の一環として実施、ボランティアも参加して行われた。 ②の調査合宿は、明治大学の学芸員養成課程受講者を中心に行われ、夏期及び春期の2度の合宿によって、歴史民俗資料館の収蔵品の大半の資料調査を完了することができた。このことは、2018年度に実施する予定の歴史民俗資料館展示リニューアルの準備段階として大きな成果といえる。また、合宿に参加した学芸員養成課程受講者にとっては、実際の博物館学芸員業務を体験できる貴重な合宿となった。 ③の出前講座は、境町の小学校のうち4校で計6回実施した(境小学校①平成29年9月29日②10月6日、長田小学校①平成29年12月14日②平成30年2月7日、猿島小学校平成30年2月27日、静小学校平成30年2月8日)。その結果、町内の小学生に対する一定の教育効果と歴史民俗資料館の周知効果が得られたと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ボランティア組織の結成および育成面については相当数の学習会を行い、想定通りの活動が今後期待できる状況にある。 また、学芸員課程受講者による調査合宿も予定通り実施することができ、想定以上の成果をあげることができた。 さらに出前講座も前年度は行うことができなかったが、今年度は町内ほとんどの小学校で実施することができており、研究の進捗状況としてはおおむね順調といえるいであろう。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度に当たる2018年度は、本研究課題の柱の一つである境町歴史民俗資料館展示リニューアルを行う予定である。展示リニューアルに関しては、前年度から計画を進めており、現在のところ順調である。また、展示リニューアルと同時に講演会などのイベントを行う予定であるが、こちらは境町教育委員会との調整が必要であり、今後の課題となっている。 また、本年度は研究課題の総括シンポジウム開催および研究成果報告書の刊行を予定しており、その準備も展示リニューアルなどと並行して行っていく必要がある。
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Causes of Carryover |
おおむね順調に使用してきたが、3月に行った合宿等での使用額と予定額の差異が発生したため次年度使用額が生じた。翌年度は旅費等として使用する予定である。
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Research Products
(1 results)