2018 Fiscal Year Research-status Report
インド東海岸ゴダバリ・クリシュナデルタの形成と人類の活動に関する地形学的研究
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16K01225
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
久保 純子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (90275967)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 衛星画像 / 現地調査 / サンプリング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、①アンドラ大学で保管しているボーリングコアの観察と分析、②ALOS衛星画像の分析による微地形判読、③浜堤列・旧河道の抽出と現地調査(土地利用現況を含む)、④地形精査とサンプリング、⑤考古データの収集・整理などによりすすめる計画である。 2018年度はゴダバリデルタの既存ALOS衛星画像の実体視判読をおこなったほか、前年(2017年10月)にアンドラ大学で開催された、International Conference on Remote Sensing for Disaster Management(リモートセンシングと災害対応に関する国際会議)のプロシーディングス(Jagadeeswara Rao et al. eds, 2018)の編集に参加した。 また、これまでアンドラ大のK. Nageswara Rao教授らとともに行ったコレル湖の環境変化に関する研究を国際誌に投稿中である。さらに、K. Nageswara Rao教授と島根大学齋藤教授を中心に、クリシュナデルタに関するこれまでの調査結果を国際誌へ投稿するため、齋藤教授にインド出張を依頼し(2019年2月)、アンドラ大にて打ち合わせをおこなった。 2019年3月に研究代表者(久保)がアンドラ大を訪問し、K. Nageswara Rao教授ならびに考古学のVijaya Prakash教授と打ち合わせをおこない、またゴダバリデルタでVijaya Prakash教授といくつかの考古遺跡において現地調査とサンプリングをおこなった。また、アンドラ大で保管しているボーリングコアの堆積物について、新たな分析をおこなうためのサンプリングを実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2018年度はアンドラ大学訪問(K.Nageswara Rao教授、Vijaya Prakash教授らと打ち合わせ)とゴダバリデルタにおける現地調査を実施し、サンプリング等もおこなうことができた。 コレル湖の研究成果は国際誌に投稿中である。また、クリシュナデルタの論文を国際誌に投稿するため、共同研究者の島根大学齋藤教授との打ち合わせ等をすすめた。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は2018年度の現地調査で得られた試料の分析をすすめる。また、衛星画像の分析による地形分類図の作成を継続して行う。 最終的には、対象地域の地形分類図・遺跡分布図、遺跡におけるサンプル分析結果報告をもとに、これまでの成果まとめ(投稿論文)を作成したい。
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Causes of Carryover |
2018年度はサンプルの分析経費を支出できなかった。2019年度は分析に使用の予定である。
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Research Products
(11 results)