2016 Fiscal Year Research-status Report
スマート・ファクトリーを向けた生産ネットワークシステムの最適施策に関する研究
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16K01240
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
孫 晶 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (20581010)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 久志 首都大学東京, システムデザイン研究科, 教授 (60231677)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 生産ネットワークシステム / 最適切換問題 / 最適配置問題 / 生産ライン |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,研究を進めるための準備として,定期的な研究打合せにより下記の検討を行った. 1. Supply Chainで重視される要素である納期・品質・コストの視点から,生産ネットワークシステムモデルの施策として考えられるモデル調査のために,文献調査と国内外の会議における情報収集を行った. 2. 1の結果に基づき,分野における最適施策決定問題をそれぞれ明確化し,モデルの制約条件を分類し,最適切替と最適配置の問題の整理を行った.(1)最適切換法則の検討について①これまでの研究成果である「直列型納期制約生産システム」を踏まえ,生産ラインやサプライチェーンにおける納期とコストの制約に加えて品質の制約も考慮したモデルの定式化例を提案し,数値考察により最適切替の方策を検討した.②さらに,①の結果を利用し,施策であると考えられるネットワーク型でのラインの最適切替についても考察を進めた.(2)最適配置法則の検討について①ネットワーク型多期間制約サイクルモデルの準備として,作業者の能力と作業の難易度による最適配置問題の再整理を行い,局所的最適化の視点から最適配置を求める定式化例を提案した.②①を用い,数値考察により作業者の能力と作業の難易度が異なる場合の最適配置の方策を検討した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通りに研究を進展し,今年度の研究成果として,学術論文2件,国際会議論文4件と国内学会発表論文1件ができた.
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度に得られた結果を基にして,定期的な研究打合せにより下記の検討を行う. (1)前年度の検討で得られた結果を踏まえ,生産ラインやサプライチェーンにおける納期・品質・コストの制約を反映したネットワーク生産システムモデルの拡張を行う. (2)(1)の結果を利用し,施策であると考えられるネットワーク型でのラインの最適配置と最適切替についても考察を進め,与えられた施策の下での最適配置と最適切替の評価基準の検討を行う. (3)研究成果を国内学会,国際会議における研究発表や学術雑誌への投稿を行う.
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Causes of Carryover |
スマート・ファクトリーに向けた複雑なシステムを記述することが可能であるネットワーク型生産システムモデルを構築するため,最先端な関連研究成果と産業発展状況を発信する国際会議への参加が重要と考え,来年度の旅費に調整した.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
ネットワーク型多期間制約サイクルモデルの定式化及び解析を進めた国際会議等で情報収集と発表をする予定である.
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