2018 Fiscal Year Research-status Report
複合グラフを対象とした可視化手法と分析システムの開発
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16K01250
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
佐賀 亮介 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 准教授 (10509178)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 情報可視化 / ビッグデータ解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度では、実施計画書に基づき属性情報を考慮したノードレイアウト法とエッジバンド リング法の開発を中心に行った。特に、昨年度開発した、定量的可視化評価指標を制約条件として用い、エッジバンドリング法について遺伝的アルゴリズムにより実装し、実験を行った。具体的に、エッジのバンドリング前後における長さの差分、エッジの占める領域、エッジの密集度、エッジの品質の4点を考慮した多目的最適化問題として計算を行っている。計算コストが高いといった問題はあるが、十分な結果が得られたと見なしている。 また、継続して行っている定量的可視化評価指標を複合属性に発展させたものを提案し、発表を行っている。具体的には、属性を色とみなし、ある一定ピクセル領域(5*5などの領域)における色の濁りぐあいを指標とし、色が混ざり均一的な色ならばよいエッジバンドリングになっており、混ざれば混ざるほど悪い結果になっているような指標(Color Purity)を提案した。 これらの成果は、EUROVIS2018, ISAROB2019, PacificVis 2019などで報告されており一定の評価を得ている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
制約として用いている定量的評価法の改善点が必要とわかったため、その改善及び検証に時間がかかっている、また、短期であるが育児休業を取得したため、そのため若干の遅れがあるが、十分に取り返しがつく範囲での遅れである。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、開発中のアルゴリズムを、より汎用的な複合グラフに拡張する段階まではできており、実験のみの状況となっている。 ただ、定量的評価法について、新たな策定基準が必要な状況が考えられている(PacificVis2019にて)。またDeep Learningの活用も考えられるため、その方向性へと拡張する必要性もあると考えている。
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