2019 Fiscal Year Annual Research Report
Neural dynamics in functional recovery training
Project/Area Number |
16K01448
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
松下 明 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 講師 (80532481)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五月女 康作 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任助教 (80608795)
水上 昌文 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (00295429)
門間 正彦 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (10274987)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | リハビリテーション / ロボットスーツ / ボツリヌス治療 / 痙縮 / 脳卒中 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の本研究課題では,昨年度から継続で,単関節HALをレンタルし,脳卒中後の片麻痺患者に対して使用した。当初の予定通り,運動量ではなく,使用時間でコントロールを行い,その前後で運動機能の評価を実施した。 ランダマイズ化が可能な症例数の確保が難しいため,当院でこれまで継続してきた脳卒中後遺症の痙縮に対するボツリヌス治療症例を対象とした。当院では,ボツリヌス治療に合わせて2週間程度のリハビリテーションを組み合わせて実施している。そのリハビリテーション期間の前後に痙縮の程度の他,上肢機能,ADLの評価を行っている。その患者群を対象に,本研究プロトコルを変更し,あらためて参加者を募集し,症例を蓄積した。単関節HALプログラムのプロトコルは変更せず,ボツリヌス治療前,およびボツリヌス治療後の行われる2週間のリハビリテーションに並行して単関節HALプログラムを実施した。単関節HALプログラム実施の前後,および単関節HALプログラム中の上肢運動を記録した。また,痙縮,および上肢機能評価を,試験全体の前後で実施した。これにより,単関節HALプログラム実施前後の即時効果,および,ボツリヌス治療を加えた2週間の試験の前後で,効果を観察,評価することができた。 リハビリテーションおよび単関節HALプログラム実施によって,予想された痙縮の軽減に加え,屈曲,進展においても徐々に可動域の拡大がみられた。しかし,一部に客観評価で変化が見られない症例が存在した。HAL単関節プログラム時の筋電図所見,努力尺度などとの関連から,過度に努力を伴ったトレーニングが悪影響を及ぼした可能性が示唆された。その詳細について,さらに検討を加えた。
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