2018 Fiscal Year Research-status Report
フレイルと心不全の相互関連因子探索と心臓リハビリテーションの有効性に関する研究
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16K01458
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
窪薗 琢郎 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 講師 (00598013)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 昌明 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (00347113)
池田 義之 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 講師 (00573023)
大石 充 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50335345)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 心不全 / 心臓リハビリテーション / 運動耐容能 / 筋力 |
Outline of Annual Research Achievements |
心不全の加療目的に入院あるいは外来通院している症例の登録を引き続いて行っている。それらの症例に対し、以下の項目の評価を行った。 ①心不全の重症度を評価する目的に心エコーを施行し、心機能を評価するとともに、BNPや肝腎機能の採血を行った。血管機能の評価にはCAVIの計測を行うとともに、近年指摘されている心血管連関の評価目的に中心血圧の計測を追加した。全身の重症度の評価目的に心肺運動負荷試験にて最大酸素摂取量を求め、心臓リハビリテーションを行う上で運動負荷を決定する目的に嫌気性代謝閾値(AT)を求めた。それと同時に、運動時の心機能の応答を評価するために、physio flowにて心拍出量を評価した。②フレイルの合併の有無を評価するために、両側の握力測定を行った。③筋力及び筋肉量の評価には、大腿周囲径の計測及び腹部CTにて腹直筋の筋厚を計測した。また、バランスの評価として、重心動揺の評価を行った。④栄養状態の評価には、総蛋白、アルブミン、リンパ球数を測定した。また、カルニチンの測定を追加で行った。⑤炎症の評価として、CRP、IL-6を測定した。また、酸化ストレスが全身状態に影響を及ぼし、フレイルとも関連があると指摘されているため、酸化ストレスマーカーであるdROM及び抗酸化力の指標であるBAPを追加計測した。 入院中の心不全患者に対しては、心不全が安定したと判断した段階からベッドサイドでの心臓リハビリテーションを開始し、心肺運動負荷試験が試行できた段階からは、自転車エルゴメータによるリハビリテーションを行った。退院後は、本人の同意が得られれば外来にて心臓リハビリテーションを継続し、同意が得られなければ心肺運動負荷試験の結果を基に、自宅での運動療法指導を行った。 31年度にデータベースを作成し、フレイルと各種指標とを比較し、予後との関連も調査予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
外来リハビリ継続を希望される症例が確保できず、中期的なリハビリのフレイルに対する効果を明らかにすることが困難の状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
こでまで取得したデータを基にデータベースを作成し、フレイルと各種指標とを比較し、予後との関連も調査予定である。
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