2016 Fiscal Year Research-status Report
高解像度マノメトリーと嚥下CTを用いた嚥下運動メカニズムの解明と嚥下治療への応用
Project/Area Number |
16K01477
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
青柳 陽一郎 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (30286661)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加賀谷 斉 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (40282181)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 嚥下障害 / 摂食嚥下リハビリテーション / 高解像度マノメトリー / 嚥下CT |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】高解像度マノメトリーが普及しつつあるが、嚥下反射における圧トポグラフィーのの基盤となる解剖学的の構造変化については詳細に検討されていない。高解像度マノメトリーと嚥下CTを同期して施行し、咽頭内圧という機能的側面とCTから得られる咽頭内腔の両方から同時に情報を得ることで知見を得たので報告する。 【方法】健常者10例((男性5名, 女性5名, 33 ± 6歳)を対象に高解像度マノメトリーカテーテル(ユニークメディカル)を経鼻的に挿入後、嚥下CT測定用椅子に着座し、術者の誘導に従ってバリウム含有液体10mlを嚥下した。320 Area Detector CT(Aquilion One, 東芝製)を用いて嚥下動態を撮影し、得られたデータを320-ADCT付属ワークステーション、Ziosoft M900 Quadraおよびマノメトリー付属ソフトウェアにて解析した。 【結果】典型的なトポグラフィーでは、咽頭レベルで3つの圧ピークがみられた。最上部のトポグラフィーが出現し始めるタイミングで軟口蓋が挙上しセンサーに接触していた。2番目と3番目のピークは、各々、上咽頭部、舌根部収縮のタイミングに一致していた。UES弛緩時間は平均0.93 ± 0.25秒で、UES開大時間は0.60± 0.20秒であった。 【結論】軟口蓋挙上、上咽頭部収縮、舌根部収縮が圧トポグラフィー形成に関与していることが明らかとなった。UES弛緩とUES開大は似て非なる現象で、UES開大はUES弛緩が前提で起ることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
順調に進展しているため
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り(1)健常成人における高解像度マノメトリー (高解像度マノメトリーを使用し、健常人における基礎データの確立と代償的嚥下手技の効果を評価する)(2)嚥下障害患者における高解像度マノメトリーと嚥下造影検査(VF)の同時記録(高解像度マノメトリーを使用し、嚥下障害患者におけるパラメータを解析する)を進める。
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Causes of Carryover |
研究計画に若干の変更があったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究予定に沿って適切に使用予定である
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Progress in Rehabilitation Medicin2016
Author(s)
Kagaya H, Saitoh E, Yokoyama M, Shibata S, Aoyagi Y, Kanamori D, Inamoto Y
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Journal Title
Initiation of pharyngeal response during discrete swallowing and chew-swallowing in healthy subjects
Volume: 1
Pages: 1-4
Open Access
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