2018 Fiscal Year Research-status Report
要介護高齢者に対する効果的な在宅リハビリテーション介入に関する研究
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16K01478
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
白石 成明 日本福祉大学, 健康科学部, 教授 (00460585)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 高齢者 / 虚弱 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は研究体制構築および予備的調査,2年次(2017年度)は第一次コホート調査(n=121),3年次(2018年度)に第二次コホート調査(n=168)を行った.2施設からデータを収集し,調査項目は基本情報(年齢,性別,身長,体重,一人暮らし,併存疾患),体組成(除脂肪量),骨密度(超音波骨密度),認知機能,IADL,栄養(簡易栄養調査,食物摂取頻度調査),筋力(握力,5回椅子立ち上がり時間),歩行速度(4m時間),Time up & Go,柔軟性(座位体前屈),動脈硬化(血圧脈波検査),QOL(EQ-5D-5L),うつ,知能,身体活動レベルとした.要介護者を除く縦断データによる主要な記述統計は,BMI(2017;22.5, 2018;22.0, ns),除脂肪量(2017;34.7Kg, 2018;44.4Kg, ns),骨密度(2017;1524.5m/sec, 2018;1491.4m/sec, ns),4m歩行時間(2017;6.5sec, 2018;5.5sec, ns),TUG*(2017;9.6sec,2018;8.6,p=0.13),握力(2017;21.0, 2018;20.5, ns),血圧脈波検査CAVI*(2017;9.1, 2018;9.6, p=0.034),QOL*(2017;0.86, 2018;0.81, p=0.016)であった.当該年には,縦断データを用いて動脈硬化と骨格筋量の関連について検討し,動脈硬化指標では狭窄度を示すAnkle Brachial pressur indexでは関連を示さず,血管の硬さ指標を示すCardio ankle vascular indexで有意な関連を示した.また,この結果の一部をInternational conference on frailty & sarcopenia researchで発表した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
一次・二次調査で延べ287名の調査ができ.また,2年間の縦断データが蓄積できた.次年度に第三次調査の実施および本研究をまとめ発表していく予定である
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き協力2施設(なちゅらる・あすか)の要介護・支援等の高齢者を対象としたコホート調査を実施する.また,2019年度は,成果報告を取りまとめていくため研究期間を延長した.調査予定は両施設を合わせて約200名を予定している.調査の推進方策に関しては,対象者の協力が得られやすいよう過去のデータと比較可能なフィードバック用紙を準備し満足度向上やメリットを実感してもらえるように配慮する.また,これまで打合せ期間を十分に確保できなかったため早めに打合せを始まるなど協力施設に配慮していく.さらに今回の調査から得られた知見を施設にフィードバックしていき,高齢者の要介護度進展が防止に寄与できる取り組みを構築していく.
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Causes of Carryover |
次年度まで研究期間を延長し,当該研究公表に係る渡航費用を繰り越し次年度に使用する.
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Research Products
(1 results)