2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K01528
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Research Institution | Osaka Aoyama University |
Principal Investigator |
木下 博 大阪青山大学, 健康科学部, 研究員(移行) (60161535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 登志夫 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (40244090)
中西 康人 大阪青山大学, 健康科学部, 准教授(移行) (50622669)
奥野 竜平 摂南大学, 理工学部, 教授 (90294199)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 手指 / ペグボード / 巧緻性機能評価 / 老化 / 摘み力 / 自動計測 / 左右差 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度中に設計、製作、予備テストを完了したフォトリフラクタ型20穴式のセンサペグボードを用いて健常青年男女各25名づつ(計50名)、および健常高齢者男女各15名づつ(計30名)を被験者としてペグ移動距離、使用する手の左右差、性差、年齢差を調べるためのデータを収集した。さらに昨年度開発したデータ解析用Matlabソフトを用いてすべてのデータを解析し、統計解析も行った。開発したペグボードと解析ソフトは、ミリ秒単位でペグの移動および手のペグ間の移動、それらの移動時間の変動、ペグ落下の検出などが正確に検知できる装置およびソフトであることが確認された。これにより今までまったく明らかとなっていなかった個々のペグや手の移動時間に関するより詳細な検討が可能となった。得られた結果をまとめ9月にスイス・ローザンヌ市で開催された国際学会(European Congress of NeuroRehabilitation 2017)、および別府市で11月に開催された国内学会(第38回バイオメカニズム学術講演会)にて発表し、その内容を研究報告(proceedings paper & abstract)として公表した。また、30年度に予定している障害者の指運動機能評価への可能性を検討するために2月にタイ・バンコク市で開催されたパーキンソン病研究サミットに参加し、リハ医学専門の医師および研究者との意見・情報交換を行った。これらの活動と平行して、ペグ操作における把持力の計測を目指した力覚センサ内装型の小型ペグおよびセンサ内装の4穴式のペグボードの設計と試作とデータ解析用のMatlab ソフトの開発も完了し、30年度に予定している本実験の準備を整えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究は、すべておおむね予定通り進んでいるが、運動肢の左右差を検討する上で左利きの被験者の数を増やした方が賢明であることが国際学会での発表後の質疑応答で指摘された。現時点での左利き被験者数は健常青年で4名であったので、本年度中に左利き健常青年の数を合計15名程度にまで増やす追加実験を実施することにした。その他は、順調に進展していると判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度(最終年度)は、ペグ把持力の計測に関する健常青年での本実験とデータの解析、および、昨年度中にセンサ内装型ペグボードで収集、解析した健常者の高齢者のデータに関する成果全体をまとめて国内および国際学会で発表する。さらにそれらに関する研究成果の論文化、国際誌への投稿を目指す。また、高次脳および末梢神経の機能障害を有する患者の指巧緻機能評価へのセンサ内装型ペグボードの利用についてリハ関連の研究機関との共同研究の可能性を探る。
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Causes of Carryover |
想定していた消耗品費に残額6314円が出たため。
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Research Products
(2 results)