2018 Fiscal Year Annual Research Report
The psychiatric rehabilitation of attaching importance to severe mental illness patients' wish, decision and performance for their recovery life in the community
Project/Area Number |
16K01548
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
橋本 健志 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (60294229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
四本 かやの 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (10294232)
藤本 浩一 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (20467666)
平良 勝 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (30444574)
大畠 久典 神戸大学, 保健学研究科, 保健学研究員 (40726014)
渡部 貴史 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (80758847)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 精神障害 / 急性期リハビリテーション / 安全性対策 / 実行可能性 / 障害特性 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、以下の研究結果を得た. 精神障害患者の希望・決定・実行を尊重した急性期リハビリテーション介入を実施するときに、まず念頭に置くべきことは患者および医療関係者の安全性の確保である。ひとたび暴力事象が生じると、患者の回復プロセスに負の影響をもたらし、同時に、リハビリテーション介入内容も修正が必要になる。そこで、本研究に関連して、研究分担者とともに医療者の暴力暴露状況と対策の実施状況について調査研究を実施した。精神科地域訪問看護においては、約半数の者がこれまでのキャリアの中で訪問時に暴力に暴露されていること、安全性確保のための対策が不十分であること、事後対策もほとんど準備されていないことを報告した。看護・リハビリテーション介入の円滑な実施のためには、充実した安全性対策を並行して実施する必要性がある。 地域生活する精神障害患者は、上述したような暴力という形だけでなく、家事や育児など生活遂行の困難から、孤立し孤独感が生じ、そのために二次的に様々な問題が生じて事例化し、入退院を繰り返すことがある。希望・決定・実行を尊重したリハビリテーション介入は、精神障害患者の特性を踏まえた上で、とくに生活遂行を支援することを中心の介入である。代表的ケースとして、気分障害を合併する成人期ADHD 患者が、本介入によって、地域生活が可能となり、母親としての役割をはたしながら、社会への再適応する過程を報告した。 さらに、申請課題に関連する他の研究結果についても国内外で報告した。
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Research Products
(19 results)