2017 Fiscal Year Research-status Report
リ-チングモデルを用いた眼球運動重畳型新規視野計の高精度化
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16K01578
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
植木 麻理 大阪医科大学, 医学部, 講師 (40330089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小嶌 祥太 大阪医科大学, 医学部, 講師 (10388259)
池田 恒彦 大阪医科大学, 医学部, 教授 (70222891)
小谷 賢太郎 関西大学, システム理工学部, 教授 (80288795)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ポータブル視野計 / EOG / 眼球運動 / 緑内障 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度にポータブル視野計(POLS)について研究を以下の日程で行った。 2017年5月18日:2016年に試作したPOLSでは中心10度の視野測定が困難であることが判明したため、中心10度を評価するために大阪医科大学にて眼科医により株式会社 昭和、関西大学システム理工学部 機械工学科 小谷研究室にて作成したタッチパネルを用いる試作機のテスト装用を行い、その装用感、安全性について確認、改良点を指摘した。また、タッチパネルを用いることの煩雑さ、高齢者が対応困難であることを指摘した。 2017年5月30日:大阪医科大学にて視能訓練士による上記試作機の検査員による操作方法の確認、検査員同士によるタッチパネルを用いた試作機のテストを行った。検査方法が煩雑であり高齢者での検査が困難であることを指摘しし、タッチパネルを使用しない試作機の開発を依頼した。 2017年7月 大阪医科大学 倫理委員会により「失明回避に貢献するポータブル視野計(POLS)の検討」につき承認を得る。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
EOGにて測定した眼球運動より視野を構築するポータブル視野計の開発を試みているが中心10度の視野計測が現在のものでは検出が困難であり、正常人での検討がまだ行えていない。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、試作したPOLSでは中心10度の視野評価が困難であることが解決できていない。平成30年度では現在、作成できている視野計にて正常人でマリオット盲点の検出の可否を検討、緑内障患者の視野障害の検出の可否を検討し、平成31年日本視野学会に報告したい。また、解決できていない中心10度の視野評価の方法を新たに検討していく予定である。
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Causes of Carryover |
平成30年度では大阪医科大学の視能訓練士、機器を使用し、正常人ボランティア、緑内障患者において、われわれが開発したPOLSによる視野と既存のハンフリー視野計での整合性を評価していく予定である。また、緑内障患者においては1年間に4か月ごとの測定を行い、視野障害進行の検出感度についても評価する予定である。視能訓練士、大阪医科大学付属の機器使用については研究費より給与、使用料を支払う予定である。
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