2018 Fiscal Year Research-status Report
運動能力と宿主-腸内細菌の相互作用に関する分子基盤の検証
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16K01600
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Research Institution | Yamagata Prefectural Yonezawa University of Nutrition Sciences |
Principal Investigator |
加藤 守匡 山形県立米沢栄養大学, 健康栄養学部, 教授 (20399330)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 筋力トレーニング / 腸内細菌叢 |
Outline of Annual Research Achievements |
若年女性14名を対象に2ヶ月間のトレーニング期間と脱トレーニング2ヶ月間を設定し、筋力トレーニングが腸内細菌叢の変容に与える影響を検討した。筋力トレーニングは胸部、背筋、肩、上腕二頭筋、上腕三頭筋、腹筋、大腿四頭筋、大腿二頭筋をターゲットにした内容とした。トレーニング頻度は、週4回とし2回は大学の施設(器具)を使ったトレーニング、残り2回は家庭での器具を用いないトレーニング内容とした。器具を用いたトレーニングの負荷量は、最大負荷量の70%とし、8回1セットを3セット実施した。トレーニング負荷は2週間毎に最大負荷量を測定し、トレーニング負荷の調整を行った。器具を用いないトレーニングは10回1セットを3セット実施した。いずれのトレーニングにおいてもセット間の休憩は2分間とした。測定項目は、Inbody S10による体組成、StrengthErgo240による等速性脚筋力、そして握力、長座体前屈、尿中コルチゾール、尿中DHEA-Sとした。骨格筋量はトレーニング開始前に比較し、トレーニング開始1か月後、2か月後に有意な増加を示した。また、体脂肪率は、トレーニング開始前に比較し、トレーニング開始1か月後、2か月後に有意な低下を示した。腸内細菌層より産生される有機酸も関与することが示唆された。トレーニングに伴う腸内細菌叢の変容は、全体としての変容は少ないものの、個人内においてGenusレベルでいくつかの変化が認められていた。また、トレーニングに伴う腸内細菌の多様性も確認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在、得られたデータの腸内細菌叢分析、メタボローム解析を実施しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
筋力トレーニングに参加した14名全員の体組成及び等速性脚筋力や握力、長座体前屈、尿中コルチゾールなどの各種パラメーターと腸内細菌叢の変容の関連、また多様性との関連を検討していく。
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Causes of Carryover |
腸内細菌層の分析、メタボローム解析よる分析施設まで往復する交通費が使用されなかっため。
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