2018 Fiscal Year Annual Research Report
Access to rich environment for outside play and its effect on child development: Community based participated study
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16K01602
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Research Institution | Showa Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
吉永 真理 昭和薬科大学, 薬学部, 教授 (20384018)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 外遊び / 小学生 / 自然環境 / 強さと困難さの尺度 / ADHD傾向 / 遊び場 / 実行機能 / 活動量 |
Outline of Annual Research Achievements |
多摩川に近い、都心にありながら自然豊かな地域の4小学校3学年(1・3・5年生)の親子を対象に質問紙調査を実施した結果を解析した。プレーパークや児童館などの比較的自由な遊びができる遊び場ではほとんど遊んでいなかった。塾や習い事の頻度は低学年から高く、もっとも頻度が高い遊び場は低学年では、学童やBPO(放課後子ども教室)、高学年では公園となった。さらに強さと困難さの尺度得点(SDQ)やADHD傾向得点(DSM-5)と遊び時間やその内容で関連を調べたところ、「体を動かして遊ぶ時間が30分以上ある群」でSDQ得点とADHD得点結果との関連が最も大きく、より良好な適応的な結果となった。次に、「緑の環境で30分以上遊ぶ群」でSDQ得点が良好で、「緑の環境」は通るだけでも一部のSDQ尺度得点に効果を及ぼしていた。一方、ゲーム時間が30分以上あると、SDQの多動傾向が強く、向社会性は弱くなった。これらの結果は第63回日本学校保健学会にて発表した。 これらの小学校での遊び場調査を踏まえて、もっと外遊びを広げ、その効果を子ども十進が実感するためのワークショップを3回開催した。ワークショップ時は当該地域の緑(木々や草花などの自然環境)と青(川や水辺の環境)の地域を含んだまち歩きコースを設定し、活動時はGPS、ライフコーダ、歩数計を身につけて測定し、専用の記録シートに結果を記載して、参加者にも共有した。また、日頃の遊び活動に関する質問紙、活動の事前事後での気分尺度測定、GONOGO装置による実行機能測定を行なった。もっとも長く遊び活動を行った日の測定結果を解析すると、活動量が多い群のほうが気分尺度結果がより快適な方向性に変化していることが示された。結果の一部は国際園庭校庭学会にて発表した。
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Research Products
(3 results)