2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K01605
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Research Institution | Tokai Gakuen University |
Principal Investigator |
島 典広 東海学園大学, スポーツ健康科学部, 教授 (70363653)
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Project Period (FY) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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Keywords | 腹腔内圧 / 血圧応答 / トレーニング / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、平成28年度に実施した研究報告と研究課題であった。①いすの立ち座り動作に類似した運動(スクワット)が体幹部、特に腹腔内圧にどのような影響を及ぼすかについて、異なる負荷抵抗を加えて検討した。さらに、②いすの立ち座り動作をトレーニングへの応用するにあたり、安全性を検討するため、連続指血圧計を用いて、運動中の血圧応答に関する実験を実施した。研究のまとめは下記の通りである。これら2つの研究から、いす立ち座り動作の安全性や体幹部の活動の重要性が明確にされた。 ①スポーツ系科学部に所属する男子大学生11名(年齢21±1歳)であった。各被験者はスクワットの1回最大重量を計測後、両脚を左右それぞれの床反力計に設置させた状態で、1回最大重量を基準とした重量の100%1回、90%2回、80%、60%、40%、20%の負荷抵抗で各3回行わせ、同時に床反力と腹腔内圧を比較した。その結果、負荷抵抗の増加に伴ってが、腹腔内圧は増加し、いす立ち座り動作のような運動では、課し負荷抵抗の増大とともに腹腔内圧も上昇することを明らかにした。 ②男女高齢者18名(男性8名:年齢73±4歳、女性10名:年齢71±4歳)を対象とした。連続指血圧測定器を被験者の右手第三指に、電子角度計を左膝関節に装着しいすの立ち座り動作の速度は①スロー(3秒立ち上がり動作と3秒の座る動作)②フリー(任意の速度で立ち座り動作)③ファスト(被験者の最大努力で素早く立ち座り動作)で各速度10回×1セット実施した。その結果、心拍数はファストで動作開始後に一番高く有意に上昇し、運動終了後の回復は早かった。一方、スローは心拍数の上昇は小さいが、回復時間は遅延した。収縮期血圧はファストでは動作開始後に有意な変化がなくほぼ同じ値で推移するが、スロー動作時には運動開始後から有意に上昇し、運動終了10秒後には安静時の値までに戻った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請した研究内容のいす立ち座り動作に抵抗負荷を加えた上での、腹腔内圧の変化を検討した。さらに、高齢者へのいす立ち座り動作の安全性を検討すべく心拍数や血圧などの応答を異なる動作速度で研究することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は最終年度で、予定通り高齢者を対象に、いすの立ち座り運動を応用したトレーニングが、日常動作や体力に及ぼす効果について検討する。特に、トレーニングがいす立ち座り動作に関して、どのような点(動作の速さや連動性など)に変化や効果が認められるかについて検討していく予定である。
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Causes of Carryover |
研究の専門性からより研究に従事したことに加え、学生の研究活動として一緒になって測定や分析を進めた結果、人件費や謝金として研究費を使用することがなかった。平成30年度も、データ分析やトレーニング指導に関して、全て主として行う予定であり。この経費を論文作成や情報収集などの経費として使用して行く予定である。
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Research Products
(2 results)