2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development and Practice of Teaching Model of Expression Movement for Cooperation between Primary and Secondary Schools
Project/Area Number |
16K01613
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
茅野 理子 宇都宮大学, 教育学部, 名誉教授 (60125812)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 表現運動 / ダンス / 授業モデル / 小中高連携 / 指導の汎化 |
Outline of Annual Research Achievements |
先行研究等から検討された指導上の問題点を教材研究、学習者への対応、指導者自身の個人的課題の大きく3つとしてとらえ、その対応策を検討した。特に、先行研究や本研究結果から、ダンス経験の少ない教員(小中高の体育やダンスを専門としない教員)は授業構想立案に難があること、ダンス領域の曖昧になりがちな専門用語に混迷があることに着目した。そこで、報告書の基本方針と内容を次のようにおさえた。 1)まず、有効な授業を行う上で「これだけは」という3つのポイント、導入、展開①(課題提示)、展開②(個,グループで動きを工夫)でまとめ、「何を、どのように」という授業の流れが簡易的に見えるようにした。2)導入は,だれでも(指導者、学習者ともに)動けるものとし、遊びの要素を加える。3)できるだけ簡潔に、図・写真で提示する。4)授業計画立案の参考例として指導案を示すとともに、評価(十分満足、概ね満足、努力を要する)を明らかにして目標につなげる。5)基本(だれもが実践可能な内容)と発展(個々に工夫できる内容)により学習者への対応の参考とする。 また、初心の指導者にとって、「走る-止まる」を主要課題として取り組むと表現的な内容になり指導しやすいと考えられること、その動きの長さは10秒から始めると学習者にとっても容易に取り組みやすいこと(例えば、「おちた おちた」の曲の構成や「だるまさんがころんだ」の長さ)。 手がかり(音楽、日常的な運動遊び、図、運動課題、既存教材)のある内容を多く用意することなどを検討した。 その結果を報告書としてまとめた(全75ページ)。
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