Development of a tag game in physical education enhancing generalization of fair play from gym to classroom

2020 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 16K01622
• Research Institution: Kagawa University
• Principal Investigator: 上野 耕平 香川大学, 教育学部, 教授 (20311087)
• Project Period (FY): 2016-04-01 – 2021-03-31
• Keywords: フェアプレイ / 体ほぐし / 鬼遊び / スポーツマンシップ / なかま鬼

Outline of Annual Research Achievements

研究最終年度となる本年度の研究では，昨年度確認できなかった「なかま鬼への参加を通じて高められた援助自己効力感によって，体育以外の時間や場所における援助行動が促進される可能性」について介入研究を通じて再度確認すること，そしてこれまでの研究成果をまとめることを目的としていた。
しかしながら，コロナウイルス感染症の全国的な広がりに伴い，研究への協力を依頼していた本学附属小学校においても休校措置がとられたほか，その後も不要不急の活動については自粛が求められた。こうした状況から，学校並びに学級内への立ち入りを必要とする介入研究については，実施が困難となった。本研究については，本年度を研究最終年度としていたことから補助事業期間の延長申請についても検討したが，来年度以降実施する新たな研究計画も既に進んでおり，本年度の研究目的をこれまでの研究成果のまとめに絞り実施した。
その結果，本研究期間内に「援助行動の体育授業場面から学校生活場面への般化の可能性」については確認できなかったものの，１）体育授業におけるなかま鬼の実施手順の確認（試行的介入調査），２）援助自己効力感尺度（高学年児童用）の作成および信頼性・妥当性の検証（質問紙調査），３）「体ほぐし」の単元の一コマとしてのなかま鬼の実施及び，その援助自己効力感に対する効果の検証（介入調査），４）援助自己効力感の肯定的変容を導く「なかま鬼」における経験内容の検証（介入調査），などの具体的成果が得られたことが明らかになった。