2019 Fiscal Year Annual Research Report
The impact phenomenon , and an aerodynamical study between ball spin and shot trajetory in the table tennis shots.
Project/Area Number |
16K01666
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
楠堀 誠司 県立広島大学, 生命環境学部, 准教授 (10513856)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関矢 寛史 広島大学, 総合科学研究科, 教授 (40281159)
吉田 和人 静岡大学, 教育学部, 教授 (80191576)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 卓球 / フォアハンドショット / 回転軸 / 回転速度 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的:卓球のボール回転数の計測は,従来ボールにつけられたロゴマークを使って,主にサービスの回転数計測が行われてきたが,ボールの回転軸そのものは考慮されていない.本研究では,日本人女子卓球エリート選手のショットについて,ボール回転軸周りの回転速度を明らかにすることであった. 方法:被験者は,世界ランカーを含む日本人女子エリート選手6名(右利き5名,左利き1名,年齢24.3±3.5歳,身長1.57±4.54m,体重51.2±2.8kg,競技歴18.3±4.8年)で,送球機からフィードされたボールを,フォアハンド・パワードライブおよびナックルによって全力で打球するよう求めた.ボール表面にサインペンで30個のマークをつけた.実験は卓球専用体育館内で行った.打球されたボールを卓球台真横から高速度カメラにより2000Hzで撮影した.得られた動画をPCに取り込み,デジタイズソフト(Frame DIASⅥ,DKH社製)により4点実長換算法によってボール表面上の特徴点の2次元座標値を得た.野球の投球に関する研究(Jinji & Sakurai,2006)と同様の方法で,打球直後のボール回転軸,および,回転軸周りの角速度を算出した. 結果:回転軸周りの回転数は,パワードライブでは181.4±55.2(回/秒),ナックルでは104.6±33.9(回/秒)であり,パワードライブはナックルよりも高い値を示した. 考察:卓球ショットの回転数に関する吉田(2007)の推定値は,スピードドライブで107.9-128.2(回/秒),ループドライブで102.7-122.0 (回/秒)であるが,本研究の結果はこれらよりも高い値であった.本研究ではボール回転軸周りの回転数を計測しているため,先行研究で行われていなかった回転軸周りの回転数の計測が可能であったこと,ラバー特性の向上などの影響が要因として考えられよう.
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Remarks |
日本コーチング学会第31回大会自体は,新型コロナウイルス拡大の影響を受けて,web学会となり,指定サイトでの発表(公表)・質問等がなされた.
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Research Products
(4 results)