2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K01709
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
広沢 正孝 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (60218831)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 貴裕 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (00621731)
河村 剛光 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 助教 (70365568)
川田 裕次郎 順天堂大学, スポーツ健康科学研究科, 助教 (40623921)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 運動能力 / 知的障害 / 児童 / 特別支援教育 / 信頼性と妥当性 / 教育改善 / テスト開発 / プログラム開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は知的障害児の運動能力を測定するテストを作成するために、健常な児童生徒の測定に用いられている「新体力テスト」のテスト項目が知的障害児の運動能力をどの程度測定できるのかを検討することとした。 具体的な進捗状況は、同意の得られた千葉県内の特別支援学校の知的障害を有する児童30名を対象に「新体力テスト」を用いて運動能力の測定を実施した。特別支援学校内で計測を実施し、計測中の状況をビデオカメラを用いて録画した。テスト項目ごとに実際の計測値を記録し、計測の可否を3名の専門家で判定した。その結果、テスト項目ごとに測定の困難さが異なった。具体的には、握力や50m走などの動作が比較的単調な種目においては比較的測定が簡易に行えるものの、シャトルランや反復横跳といった移動と反復を要求されるテスト項目において測定が困難となる可能性が示された。実際の指導現場で簡易に使用できる測定方法を考案するため、特別支援学校の教員と協議を行い測定において工夫すべきポイントを検討したところ、計測手法の工夫次第で計測ができる可能性も明らかとなった。 今年度の主な学術的な成果としては、知的障害を有する児童を対象に新体力テストの適用可能性を検討したことである。今後は今回の測定で得られた結果を学会において発表し意見交換を行う予定である。加えて調査実施先の特別支援学校教員と調査結果を共有し教育改善に役立てる方法について討議していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実施予定であった調査を行い研究が進展している。そのため、進捗状況としては「おおむね順調に進展している」状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究推進方策としては、予定していた運動能力テストの開発を実施していく。予備調査で得られた測定の改善点に応じた手法を考案して再度特別支援学校で測定を実施する。実験の結果が得られ次第、国内外の学術学会で発表と論文化を行い広く社会に公表していく予定である。
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Causes of Carryover |
物品が予定よりも安価に購入できたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度において物品購入費として使用を予定している。
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