2017 Fiscal Year Research-status Report
低酸素環境下での無酸素性運動が血管新生因子の分泌に及ぼす影響
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16K01744
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
今 有礼 中京大学, 国際教養学部, 教授 (00455445)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 低酸素 / 低強度 / 血管新生因子 / レジスタンス運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,低酸素環境下で行う一過性の無酸素性運動が,血管新生因子の分泌に及ぼす影響について検討することである.本年度は,高齢者や子どもへの応用も想定し、負荷を低強度(50%1RM)に設定して、一過性の低酸素レジスタンス運動に対する血管新生因子の応答について検討した. 健常成人男性7名を対象とし,常酸素環境および低酸素環境でレジスタンス運動を行った.レジスタンス運動は,ベンチプレスおよびレッグプレスとした.各被験者の上記2種目における最大挙上重量(1RM)を測定し,50%1RMを算出した.挙上重量50%1RMを用いて,挙上回数14回,セット数5セット,セット・種目間休息60秒で上記2種目のレジスタンス運動を両環境下で実施した.低酸素環境下でレジスタンス運動を実施する際は,酸素濃度を13.6%に設定して行った.各環境下でのレジスタンス運動は,2週間以上の間隔をあけて実施した.運動前,運動直後, および運動30分後に肘静脈より採血を行い,血管内皮細胞増殖因子(VEGF),マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)-2, MMP-9,およびエンドスタチンを測定した. VEGF,MMP-2,MMP-9,およびエンドスタチンは,両環境下で運動前と比較し運動直後に有意に増加した.しかし,その増加の程度(運動前に対する運動直後の変化率)に環境間での差は認められなかった. 以上の結果から,低酸素刺激は,低強度の一過性レジスタンス運動に対する血管新生因子の応答に影響を及ぼさない可能性が示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度の研究計画は,低酸素環境下で行う低強度の一過性レジスタンス運動が,血管新生因子の分泌に及ぼす影響について検討することであったが,計画通りに実験を進めることができたため.
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は,健常成人男性10名程度を対象とし,常酸素および低酸素環境において一過性の高強度インターバル運動を実施する.運動前後に肘静脈より採血を行い,両環境下での高強度インターバル運動による血管新生因子の分泌について比較検討する予定である.
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Causes of Carryover |
(理由)予定していた消耗品を購入できなかったため.
(使用計画)平成29年度の未使用額を,消耗品の購入費として使用する予定である.
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