2017 Fiscal Year Research-status Report
ヘルスリテラシーと説得的コミュニケーションから労働者の健康を支援する為の実証研究
Project/Area Number |
16K01752
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
奥原 剛 東京大学, 医学部, 助教 (70770030)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木内 貴弘 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (10260481)
石川 ひろの 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (40384846)
岡田 昌史 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (70375492)
加藤 美生 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (70769984)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | ヘルスコミュニケーション / 説得的コミュニケーション / ヘルスリテラシー |
Outline of Annual Research Achievements |
国民の健康づくりに向けコミュニケーションの重要性が指摘されている。健康医療情報の「分かりやすさ」と「説得力」は、情報の受け手の健康行動を促進するための両輪である。本研究では、健康医療情報の分かりやすさと説得力に着目し、労働者等の市民の健康づくりを支援する目的に向け、平成29年度は以下の研究を実施した。
1)ヘルス・メッセージの効果に影響を与えうる要因のレビューを行った。2)上記レビューに基づき、統計データ、体験談、および、体験談の語り手の立場の違いと、メッセージの説得力との関連を調査した。3)インターネット上に流通する、がん検診、予防接種の行動障壁となりうる情報の分析を行った。4)上記の研究に関する論文執筆・投稿、学会発表を行った。 5)また、本研究の結果から得られた知見をふまえ、労働者の健康を支援するために、健康保険組合や自治体の保健医療従事者に向け、「見やすく、読みやすく、わかりやすく、説得力のある健康医療情報コンテンツ」を作成するための情報発信、啓発活動を行った。6)インターネットやソーシャルネットワークサービスを通じた労働者等のヘルスプロモーションにおけるメッセージの効果に影響を与えうる要因の検討に着手した。7)市民・患者がインターネットで探すがん情報の分析を行った。8)これらの実績をふまえ、印刷媒体およびインターネット上のヘルス・メッセージのわかりやすさと説得力を高めるためのさらなる研究・実践に向けた準備に着手した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画の調査はすでに完了している。
|
Strategy for Future Research Activity |
一連の調査から明らかになった知見を、公衆衛生活動の実践に役立てるため、論文発表、学会発表、原稿執筆、研修、啓発資料の発行等を行っていく。また、一連の調査から生まれた新たな疑問に答えるための研究を実施していく。
|
Causes of Carryover |
研究から得られた知見の発信のための媒体制作、旅費等に使用するため。
|