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2018 Fiscal Year Research-status Report

卵巣予備能に影響する胎内環境要因の解明

Research Project

Project/Area Number 16K01755
Research InstitutionKyoto Tachibana University

Principal Investigator

上澤 悦子  京都橘大学, 看護学部, 教授 (10317068)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中山 美由紀  大阪府立大学, 看護学研究科, 教授 (70327451)
折坂 誠  福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 講師 (80324143)
川内 博人  北里大学, 医学部, 講師 (90152917) [Withdrawn]
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2020-03-31
Keywords卵巣予備能力 / 胎内環境 / 低出生体重児 / 早産
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、早産及び低出生体重児で出生した女性を対象に、その女性が母親の胎内にいた環境要因(母親の産科的合併症の有無や早産での出生、及び何らかの発育不良となり低出生体重児での出生)等が、成人期になった際の卵巣予備能にどのように影響するかを後方的因子探索法により研究することを目的としている。

研究実施計画書に添い、平成28年5月から8施設の生殖医療機関の協力を得てデータ収集を行ったが、平成31年4月末に終了した。当初の予定は1000件のデータ回収を計画していたが、データ回収数は245件にとどまった。その理由は、女性自身が自身の出生時の出来事を記憶している者が少なく、協力を得にくかったことが第一の要因と考える。
またこの間、データ収集中であったため、本研究結果を発表することができていないため研究実績として記述することはできない。

しかし、回収調査票からは貴重なデータが収集できているため、対象女性の年齢ごとのAMH値が、女性およびその母親の妊娠時の状況によりどのように変化したのか、また本研究対象者のAMHレベルと正期産および正常体重で出生した女性のAMH値レベルを先行研究結果からも比較検討し、どのように差があるのかの分析は今年度前期をかけて実施する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

計画初段階の予定回収数の1/3程度の回収数であったが、協力施設では多くの努力をしていただいた結果であり、本研究の限界であったと考える。
しかしながら、今年度が最終年度であるため、データ分析は7月までに終了し、学会発表演題と抄録作成を行い、本年度11月開催の日本生殖医学会への発表、および論文作成は今年度中に作成する予定である。
それらからおおむね順調であると判断する。

Strategy for Future Research Activity

本研究の意義は、成人期の卵巣予備能が女性自身の胎内環境に起因しているかどうかの仮説を証明することにある。
これらの仮説が証明されれば、妊活等の健康教育等において、低出生体重児や早産で出生した女性は卵巣予備能が年齢に比較し低い可能性があるため、子どもを希望する場合は、早めの妊娠計画をするなどの行動が重要であることに知識を普及させることができる。
その結果、本研究は日本女性が子どもを望んでも妊娠・出産できないという現象を予防し、少子化対策に貢献できるものとなる。

Causes of Carryover

前年度は各協力施設からのデータ回収が中心であった。協力施設数を増やすための努力や研究分担者との相談も数多く実施したが、メールでの相談ややり取り、他学会等参加時での相談が可能であったため、研究のための旅費や会議費用が生じることがほとんどなかった。
そのため、次年度使用額が生じたが、その分、分析や論文執筆のための専門的知識の提供を受けることが可能であり、また、国際学会での演題投稿と発表等に使用する予定である。

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Published: 2019-12-27  

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