2018 Fiscal Year Research-status Report
新任養護教諭の職務困難ストレス対処のための支援デザインの構築
| Project/Area Number |
16K01766
|
|---|
| Research Institution | Saitama Prefectural University |
|---|
Principal Investigator |
上原 美子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (10708473)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中下 富子 埼玉大学, 101, 教授 (50398525)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
| Keywords | 新任養護教諭 / ストレス対処 / キャリアノート |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
新任養護教諭を支える職務困難ストレス対処ための支援デザイン及び支援ツールの開発、提案における2018年度の研究実績は以下のとおりである。
2018年度における目的は「新任養護教諭のためのキャリアノート」を活用した支援システムの構築であることから、新任養護教諭研修担当者のインタビューを実施し、新任養護教諭における不足している力や職務遂行上の落としてはいけない内容を明らかにした。また、県内の養護教諭の方々に協力いただき、1年間の養護教諭の職務上の留意事項をあげていただき、「新任養護教諭のためのキャリアノート」を骨子づくりを試みた。
また、すでにインタビューを終えている定年退職を迎えた元養護教諭の方々からの語りから、「養護教諭20年以上経験者における職務上の困難感」をテーマに関連学会において発表した。職務上の困難感として、【異動先の学校種や現状に左右される】【職務に対する責任が重い】【体力に不安がある】【保健センターとしての役割を求められる】の4つのカテゴリーが生成された。
さらに「養護教諭」「ストレス」等に関連する文献検討から「養護教諭の職務の特性とメンタルヘルスを考える」の論文をまとめ、公表した。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
家族の介護を集中的に行った時期があり、データ分析が中断したものがあるため
|
| Strategy for Future Research Activity |
2019年度前半に、研究分担者及び研究連携者を連携を図り、現在遅れている新任養護教諭研修担当者のインタビュー分析およびキャリアノートの作成、論文化の時間の捻出を計画的に行う。
|
| Causes of Carryover |
2018年度に「新任養護教諭の職務困難ストレス対処のための支援デザインとして大学在学中から活用し、学校に着任後、養護教諭の１年間をシミュレーションできる「キャリアノート」案の骨子の作成に取り組んだ。当初は2018年度の完成を目指していたが、計画どおりに進行できず、完成が遅れている。
2019年度は、2018年度に作成済みの「キャリアノート」の骨子に基づき、養護教諭を目指す学生及び学校現場に勤務する養護教諭の方々の意見も踏まえ、ストレス対処を意識した首尾一貫感覚（処理可能感・把握可能感・有意味感）を得ることができる「キャリアノート」を完成させ、養護教諭養成大学及び新任養護教諭研修担当者に対し情報提供を行う。
|
Research Products
(9 results)
