2019 Fiscal Year Annual Research Report
A study to brake on postural deterioration, physical weakness and weight loss. - Focusing on muscle mass and strength-
Project/Area Number |
16K01779
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
太田 めぐみ 中京大学, 国際教養学部, 教授 (20434342)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 姿勢 / 筋力 / 身体活動量 / 痩身願望 |
Outline of Annual Research Achievements |
生涯に渡って健康で活動的な生活を送るためには、運動習慣を持つことや充分な筋量の獲得が不可欠である。しかし、若年女性については、姿勢が悪いと自覚する人が多いこと、運動実施率が低いこと、痩せている人が多いことが指摘されている。これらはいずれも、筋量・筋力のレベルに影響を与えている(依存する)と考えられる。そこで、本研究は10代後半から30代の女性を対象に、身体組成、筋力、体格、姿勢、運動習慣、痩身願望、栄養状態の関連を明らかにすることを目的とした。 2019年度は、新たなデータを取得するとともに、2016~2019年度に取得したデータの総合的な分析を行った。研究実施期間中に取得した193人のデータを様々な角度から分析した結果、以下の知見が得られた。① 痩せていて筋肉の絶対量が少ない人、BMIは標準であるものの体脂肪率が低く相対的に筋量の割合が低い人が、若い世代の60%以上を占めていることが明らかになった。② 過去から現在に運動習慣がある(あった)人の方が、体脂肪率が低いこと、筋量が多く発揮できる筋力も大きいことが示された。③ 栄養の摂取状況や適切な食習慣を継続することが、筋量の維持に貢献している可能性が示された。 以上の結果から、若い女性においては、十分な筋量を獲得できていないと考えられる人が多く、今後、加齢による筋量減少が進むことを考慮すると、憂慮すべき状況にあると言える。こうした状況を改善するためには、体重ではなく筋量や体脂肪率に目を向けること、生活環境の変化に関わらず適切な食習慣を保つこと、運動習慣を持つことの重要性について改めて啓発していく必要があると言える。
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