2017 Fiscal Year Research-status Report
圧痕深度を指標とした浮腫の新しい客観的評価法の開発に関する研究
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16K01807
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Research Institution | Nishikyushu University |
Principal Investigator |
古後 晴基 西九州大学, リハビリテーション学部, 准教授 (90640821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 潤 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (00304428)
村田 伸 京都橘大学, 健康科学部, 教授 (00389503)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 浮腫 / 評価法 / 圧痕深度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,むくみ(浮腫)に一定の圧力を付加した場合にできる圧痕深度を指標とする新しい浮腫の客観的評価法を開発することである. 具体的には,研究①,「独自に開発した圧痕深度計測機器の計測値が,浮腫評価として再現性が高いかどうか検者内・検者間で級内相関係数で明らかにする」,研究②,「圧痕深度を指標とする浮腫の客観的評価法の妥当性を明らかにするため,超音波画像診断装置の計測値を基準として比較検討する」,研究③「脳卒中片麻痺患者の浮腫の形成に運動機能が関与しているかどうかを明らかにするため,浮腫の新しい評価法を用いた圧痕深度の値で,脳卒中片麻痺患者と比較対照群(健常成人)の比較や麻痺側と非麻痺側の比較,さらには運動機能との関連を検討する」ことである. 当初の平成29年度研究実施計画は,研究②である「平成28年度実績で再現性が明らかにされた圧痕深度計測機器の計測値は妥当性が高いかどうかを,超音波画像診断装置の計測値を基準として比較検討すること」であったが,順調に進んだため平成28年度末に明らかにし公表した.そのため,研究③に取り掛かることができた. 平成29年度は,研究③を実施し,「浮腫の新しい評価法を用いた圧痕深度の値で,脳卒中片麻痺患者と比較対照群(健常成人)の比較や麻痺側と非麻痺側の比較,さらには運動機能との関連を検証し,脳卒中患者における浮腫に骨格筋ポンプによる影響を明らかにする」ことができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度において,平成30年度の研究実施計画である脳卒中患者における運動機能との関連を検証して骨格筋ポンプによる影響を明らかすることができ,その結果を公表するために,現在論文を投稿している状況である.しかし,5カ月審査待ちの状況が懸案である.
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度の研究実施計画は,脳卒中片麻痺患者の浮腫の形成に運動機能が関与しているかどうかを明らかにするため,浮腫の新しい評価法を用いた圧痕深度の値で,脳卒中片麻痺患者と比較対照群(健常成人)の比較や麻痺側と非麻痺側の比較,さらには運動機能との関連を検証することであり証明することができた.結果を速やかに公表する為には,論文の投稿先を変更するなどの対応策も検討する.
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Causes of Carryover |
(理由) 旅費、人件費、謝金が予想以上にかからなかったため。 (使用計画) 翌年度は、学会発表旅費や論文投稿・掲載料への経費が増加すると予測されるため、これらに使用、または研究協力者への謝金に使用する計画である。
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Remarks |
長崎大学附属図書館 学術研究成果リポジトリ:NAOSITE http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/ 西九州大学 教育・研究リソース検索システム
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