2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of motion input device and driving device making use of motion characteristics
Project/Area Number |
16K01808
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Research Institution | Tokyo Metropolitan College of Industrial Technology |
Principal Investigator |
池原 忠明 東京都立産業技術高等専門学校, ものづくり工学科, 准教授 (60369949)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 遊び / 運動 / 福祉工学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,現在の日本の問題となっている,運動不足による疾病増加を予防するための簡易装置を製作し,子どもから高齢者の誰もが遊びながら一緒に運動を行うことが出来る装置を開発することである.年齢・性別等運動能力に差が生じるため,運動する方法を考案した.本装置は,運動入力装置と出力装置の二つに分け,パフォーマンスの比較として運動の消費エネルギーをミニカーの動作に変換することで運動を比較することとした.運動は,継続的な運動として「携帯電話を拍手等の音声入力」「携帯電話を振る」「携帯電話の画面をタップする」「縄跳びを飛ぶ」「ハンドグリップを握る」「ボクシングミットをたたく」「けん玉でモシカメをする」等の7種類の運動入力装置を選ぶことが出来る. 作成した装置を実際に老人ホームの高齢者や子どもたちに使用してもらい装置の操作感を検討し,さらに本装置を使用したときの覚醒・気分を検査・測定し,装置の使用効果を確認した.その結果,軽度の認知症の場合は,本装置の遊び方や競争を理解して楽しむことが出来た.しかし,重度の認知症患者の場合は,装置の内容が理解できず楽しむことが出来なかった.本装置の生理心的影響をみるために装置使用前と使用後を比較したところTMSにおいて緊張,混乱,抑鬱,疲労,怒りは低下傾向にあり,活気の項目において向上することが分かった.さらに覚醒をみるフリッカー値においては向上,脳波計測では,リラックス傾向にあることが分かった. 以上の結果を踏まえて,本装置は重度の認知症患者においては,装置を理解することが出来ず使用はできないが,軽度の認知症患者および子どもには使用効果があることが示唆された.
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