2016 Fiscal Year Research-status Report
運動誘発性オートファジーにおける運動中および運動後の脂質代謝亢進の役割
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16K01824
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
西田 裕一郎 佐賀大学, 医学部, 講師 (50530185)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
見市 文香 (三田村文香) 佐賀大学, 医学部, 助教 (70576818)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 運動誘発性オートファジー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の動物実験計画は佐賀大学の動物実験委員会により審査され、平成28年10月に研究実施の承認を得た。その後、理化学研究所バイオリソースセンター(理研BRC)に、全身の組織でオートファジーが活性化すると緑色蛍光タンパク質が発現する遺伝子改変マウス(GFP-LC3#53 [BRC No. 00806])を佐賀大学動物実験施設に導入するための申請手続きを進めた。理研BRCより、平成29年2月に、4匹のGFP-LC3#53マウス(雄2匹、雌2匹)を受け取り、自然交配法により繁殖を開始した。出産直後に死亡した子マウスも数匹みられたが、現在までに、8匹の子マウス(現在約4週齢)が得られている。本研究課題の研究を開始するのに必要な遺伝子改変マウス(GFP-LC3#53)がようやく揃いつつあるという状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
動物実験計画書に記載する運動負荷テストの方法(マウスに対する強制走行運動)について動物倫理の観点から考慮しなけらばならない点があることに気が付き、その問題解決のために相当な時間を要したため。また、理化学研究所バイオリソースセンター(理研BRC)からの遺伝子改変マウス(GFP-LC3#53)の導入手続きに予想以上の時間がかかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、これまでに繁殖により得られたGFP-LC3#53マウスを使用して、先ず、有酸素性体力の評価と一過性運動の運動強度を決定するための運動負荷テスト(マウス用ベルトタイプトレッドミルチャンバーを使用)を実施し、同時に、生体イメージングシステム(IVIS Lumina series ш, PerkinElmer社製)による骨格筋と肝臓における運動誘発性オートファジーの評価法を検討する。
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Causes of Carryover |
初年度は、理研BRCから佐賀大学への遺伝子改変動物(GFP-LC3#53)導入の用途のみに研究費を使用したため。上述したように、現時点では未だGFP-LC3#53マウスを繁殖させている段階であり、他の用途に研究費を使用するところまで研究が進んでいないため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
遺伝子改変マウス(GFP-LC3マウス)の繁殖費・維持費、エネルギー代謝測定システム運転費、運動負荷テスト実験試薬(血中乳酸濃度測定試薬等)、生体イメージングシステム運転費(ガス麻酔を含む)、研究補助人件費等に使用する。
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