2018 Fiscal Year Annual Research Report
Pathogenesis and regulation of herpes virus related diseases
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16K01830
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Research Institution | Nihon Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
井上 裕子 日本薬科大学, 薬学部, 教授 (50367306)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 一郎 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60147634)
中山 亮子 鶴見大学, 歯学部, 助教 (50749843)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | EBVウイルス / レスベラトロール / 加齢 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度に作出したpZp-552-Lucの遺伝子導入マウス47Lおよび17lの2系統について、全身臓器を摘出し、ルシフェラーゼ活性測定を行った。24週齢の17lマウスについて、pZP552-Lucの刺激因子である、TPAとn-butylateを投与したところ、胸腺、涙腺、精巣において活性増強が認められた。その中でも特に精巣の活性は強かった。また、27週齢の47Lマウスについて、同様の検討を行った結果、脳、心臓、肺、脾臓、胃、小腸、耳下腺、舌下腺、涙腺、精巣でルシフェラーゼ活性の増強が認められた。中でも、脳と精巣に関しては無刺激での高い活性が認められている。これらの結果から、17lよりも47Lマウスの方が、全身でレポーター遺伝子が導入されている可能性が示唆された。また、各臓器において、TPA、n-butylによるプロモーター活性の増強がin vitroと同様に認められることが確認され、生体内におけるBZLF1遺伝子発現をスクリーニングするための遺伝子導入マウスとして有用であると考えられた。47Lマウスについて、より若い10週齢における各臓器でのpZp-552-Lucの活性を測定したところ、全体的に活性が低い傾向が認められた。このことから、加齢に伴い、EBVは再活性化されやすい状況にあることが推測できた。 唾液腺上皮細胞を用いた、in vitroでの検討では、100μMのレスベラトロールはダイオキシン受容体の有無にかかわらず、pZp-552-Lucの活性を抑制するが、10μMではその作用は認められなかった。さらに、大豆イソフラボンのダイゼイン、ゲネステインについて検討を行ったが、これらについては明らかな抑制作用は認めなかった。
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Research Products
(1 results)