2019 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of cerebral hemodynamic alteration following dynamic aerobic exercise: an applied research project for analysis of regional cerebral blood flow using positron emission tomography
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16K01841
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Research Institution | Aomori University |
Principal Investigator |
日浦 幹夫 青森大学, 脳と健康科学研究センター, 教授 (10327918)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成相 直 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (00228090)
石井 賢二 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (10231135)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 脳血流量 / 陽電子放出断層撮影 / 有酸素運動 / 血圧変動 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は陽電子放出断層撮像法(positron emission tomography; PET)によって明らかになった有酸素運動中および終了後の局所脳血流量(regional cerebral blood flow; rCBF)のデータを取り纏め、以下のような知見が得られた。1)認知機能に関与する海馬、中脳、大脳辺縁系などの領域のrCBFと運動中の血圧上昇と運動後低血圧(post exercise hypotension: PEH)による血圧変動との間に正の相関を認めた。2)研究期間内では起立性調節障害の徴候のある対象者の数が少なかったため、虚血性脳血管障害の既往のある患者群を対象とした別の研究課題の結果と、本研究課題で得られた健常被験者のデータと比較検討を実施した。その結果、運動負荷中とPEHのいずれの時相においても、健常者群と患者群において、rCBF増加量(20~50%)および減少量(10%程度)は同等であった。 本研究課題では運動中の血圧変動とrCBFの関連性を検討したが、有酸素運動中の心拍出量の変化はrCBFの決定因子である。そこで、2019年度は運動負荷時中の非侵襲的心拍出量計測をPET計測中に実施するための研究環境を整備した。得られたrCBFデータは運動に伴う気分変化のメカニズムの探索を目的とした脳機能画像研究に活用する予定である。 さらにPETで計測した前頭葉皮質のrCBFと近赤外線スペクトロスコピー法(Near Infrared Spectroscopy; NIRS)で計測した酸素代謝変化量の比較検討を行い、血流と代謝カップリングに関する定量的観察を展開する予定である。 得られた研究成果はBrain & Brain PET 2019、42nd ESNR Annual Meetingなどの国際学会において報告した。
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Research Products
(2 results)