2019 Fiscal Year Annual Research Report
Do initial symptoms of statin-induced myopathy affect the decline of physical and living functions in older adults?
Project/Area Number |
16K01853
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
河合 恒 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (50339727)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | スタチン / ミオパチー / 運動機能 / 地域高齢者 / 介護予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、高脂血症治療薬スタチンの服用の、地域高齢者における身体の痛み、運動機能低下などのStatin-associated muscle symptoms(SAMS)、および抑うつや認知機能への影響を検討することを目的とした。研究計画4年目の2019年度は、地域高齢者におけるスタチン服用とSAMS、抑うつ、認知機能との関連に関する長期縦断分析を行った。 ベースライン調査、4年後追跡調査において、会場招待型調査にてお薬手帳を複写してスタチン系薬剤服用をチェックできた地域高齢者のうち、いずれの調査でもスタチンを服用していた57名(継続服用群)と、服用がなかった198名(非服用群)を分析対象とした。アウトカムとし、運動機能(握力、通常・最大歩行速度、Timed Up & GO時間(TUG))、抑うつ(SDS)、認知機能(MMSE)、4年後のアウトカム指標へのスタチン継続服用の影響を分析した。4年後のSDS得点は継続服用群の平均(標準偏差)が30.96(7.93)点、非服用群が28.66(6.26)点と継続服用群で統計学的に有意に高かった。その他の指標では差を認めなかった。性、年齢、ベースライン時のアウトカム、慢性疾患、服薬数を調整した結果、いずれのアウトカム指標においてもスタチンの継続服用の影響は有意ではなかった。 これらのことから、地域高齢者においてスタチンの継続的な服用による運動機能、抑うつ、認知機能への低下は顕著ではないと考えられたが、本研究で分析したのは継続して会場招待型調査に参加できた地域高齢者のみであったため、脱落バイアスが影響した可能性がある。実際、4年後調査の脱落群では、ベースライン時スタチン服用なし群に比べ、ベースライン時の握力、歩行速度、TUG、SDSが有意に低値であった。従って、脱落者への追跡調査が必要であることが示唆された。
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Research Products
(10 results)
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[Presentation] Social participation reduces depression among community-dwelling older adults with lower back pain: a cross-sectional study2019
Author(s)
Manami Ejiri, Hisashi Kawai, Yoshinori Fujiwara, Hirohiko Hirano, Atsushi Araki, Teruyuki Koyama, Masamitsu Sugie, Motonaga Kojima, Harumi Nakada, Takao Suzuki, Shuichi Obuchi
Organizer
7th Asian Congress of Health Psychology
Int'l Joint Research