2017 Fiscal Year Research-status Report
エネルギー消費増加を目指した食事誘発性熱産生発生機構及び褐色脂肪組織の寄与解明
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16K01855
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Research Institution | National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition |
Principal Investigator |
山崎 聖美 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所 臨床栄養研究部, 室長 (00218439)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 食事誘発性熱産生 / UCP1 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度代謝測定用ケージにてマウス飼育し、代謝ケージ内の酸素及び二酸化炭素を測定し、代謝エネルギーを算出することにより食事誘発性熱産生量を解析する系を構築した。様々な系統のマウスについて解析系の検証を重ねた結果、数値が活動量の大小に左右される可能性が示唆されたので、今年度は、活動量の大きいマウス系統、小さいマウス系統、それぞれに適した測定系を構築した。この系を用いて解析した結果、既報通り食事誘発性熱産生量は食事により摂取したエネルギーの10%程度であったものの、栄養素毎のDITはこれまでの報告と異なることを明らかにした。食事誘発性熱産生には褐色脂肪組織におけるミトコンドリア機能、特にミトコンドリア脱共役タンパク質UCP1の関与が必須であり、UCP1発現は転写制御因子PPARαによって制御されている。そこで、PPARαノックアウトマウスを用いて食事誘発性熱産生量を測定した。その結果、炭水化物及びたん白質による食事誘発性熱産生量は野生型マウスと変わらないことが明らかになった。PPARαノックアウトマウスのミトコンドリア活性の指標として脱共役タンパク質UCP1活性について測定を行ったが、野生型とほぼ同程度の活性を示した。さらに、PPARαノックアウトマウスの脱共役タンパク質UCP1タンパク質量をウェスタンブロットにより解析した結果、野生型マウスと同程度であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初使用予定であったBATlessマウスではなくPPARαノックアウトマウスを使用して解析を行っているが、メカニズムについては支障なく研究を進められている。
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Strategy for Future Research Activity |
DITに対するBATの寄与、及びそのメカニズムについては明らかにしつつある。最終年度は、遊離脂肪酸受容体の関わりについて、今まで得られた情報を参考にしつつさらに詳しく解析を行う。
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Causes of Carryover |
論文作成終了が当初の見込みより遅れたため。
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